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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第20話:子育ての難しさ
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リュリュ様が呆れた顔で入出してきた。
牙を剥いたプックルさんと一緒に……

「この子達に聞いたわよ。ウルフ君が意地悪するって……」
プックルさんとリュリュ様の足下に隠れ、可愛い4匹がウルフ殿(こちら)を伺う様に見詰めてる。
さっきの事を聞いたのだろう……プックルさん随分怒ってるわ。

「何だコラ、やんのか!? 何、牙剥き出しで威嚇してんだコラ!? 歯石でも取ってほしいのか?」
地獄の殺しやキラーパンサーにガチの威嚇をされて平然と受け返すウルフ殿……
屈強な兵士だってプックルさんの威嚇には脅えると言うのに……

「大体お前の教育が悪いんだろ! 大方ご主人をリスペクトして子育てにも取り組んでるのだろうけど、それは間違いだぞ! よく見ろ、お前のご主人様の子供達を! 何奴も此奴も非常識人ばかり……お前の子育ての終焉は、その女みたいなカオスだぞ」
プックルさんを連れてきたリュリュさんに憮然とした態度でカオスと言い放つウルフ殿。

「ひっど〜いウルフ君! 私の何処がカオスなのよぅ……こんなに良い()なのに!」
普通自ら“良い()”とは言わない。
「ねぇプックルちゃんも何か言ってやってよ!」
味方だと思ってるプックルさんに反論を願うが、そのプックルさんはウルフ殿の言葉を聞き、リュリュ様を見上げたのちショボンと落ち込み項垂れた。

「酷いプックルちゃんまで!」
「当然だ馬鹿娘。お前がどんだけ父親に迷惑かけてると思ってんだ? お前だけじゃないぞ……殆どの姉妹が親不孝な性格してるんだぞ!」
第三者としては言い返せないと思う。

「お前等姉妹の中で孝行娘なのはポピー義姉さんだけだ! あの(ひと)は他人に迷惑をかけても、敬愛する父親にだけは迷惑をかけない。その上サッサと結婚して心身共に手間をかけない様し……しかも嫁ぎ先が同盟国の王家だ。好きでも無い相手と政略結婚するのなら、父親(リュカさん)不本意(嫌がる)だろうけど当人等は愛し合って結婚する訳だから、父親(リュカさん)不本意(嫌がる)な事もなく利益を得る事が出来る。翻ってお前はどうだ!? 何時までも恋人すら作らず、口を開けば『私はお父さんの愛人になる!』とほざいてる。近親相姦を嫌がってる人には地獄の様な状況だろう」

「な、何よぅ……好きなんだから仕方ないじゃない。そ、それに……ポピーちゃん以外は皆親不孝者って言うのなら、ウルフ君の彼女2人はどうなのよ!」
そうだそうだ、公然と彼女を批判できるのか?

「当然親不孝に決まってんだろ! 以前からポピー義姉さん以外の姉妹は仲が良くないし、ファザコンの度合いは低くとも隠そうとしない。マリーに至っては説明する必要を感じない程アレだ! リュカさんが優しいから、可愛い娘等を怒鳴り付けたりせず時間をかけて
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