番外編041話 if 真・恋姫無双編 11話
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を掛けるようにして大陸全土に反董卓連合に参加した者達が一方的に負けて逃げていき、皇帝により逆賊と認定されたという情報を広める。
それだけで、最悪自らが治めている地で暴動が起き、あるいはそこまでいかなくても民が混乱するのは間違いない。
その結果がどうなるのかというのは、既に考えるべくもない出来事である。
「じゃあ……派手に行こうか」
そう呟いたアクセルは、呪文を口に出す。
『我と盟約を結びし者よ、契約に従いその姿を現せ!』
そして呪文を唱え終わった瞬間、アクセルの背後の空間に魔法陣が描かれ……グリフィンドラゴンのグリが姿を現す。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
その雄叫びは、シ水関にいる者達だけではない。反董卓連合軍にも聞こえたのだろう。
反董卓連合軍の動きが一様に乱れるのが、シ水関からでも見て取れた。
「ちょ、アクセル! これなんやねん!」
「そうだな、お前達に分かりやすく言えば……仙獣って奴だな」
「仙獣やて!?」
「ま、詳しい話は後でだ。今はとにかく奴等を叩くのを優先するとしよう。早速行動に移るから、追撃の準備を頼む」
それだけを告げ、グリの背中へと飛び乗るアクセル。
すると、何も口に出してはいないのに全てを分かったとばかりに再びグリは高く鳴くと、鷲の翼とドラゴンの翼2組4枚を羽ばたかせて空へと飛び上がっていく。
本来であれば空を飛べるアクセルだが、ここは演出重視としてのグリ召喚だった。
「……策も何も、あの仙獣とやらがいればそれだけで反董卓連合軍を追い払う事が出来そうなもんじゃが……」
呆然と呟く祭に、その場にいた全ての者が頷くのだった。
もっとも、すぐに我に返って自ら率いる部隊の兵士を纏め、追撃の準備に入ったのはさすがと言えるだろう。
「……さて、この辺でいいか」
反董卓連合軍の丁度中心地点の真上まで移動したアクセルは、グリの背の上でそう呟く。
真下にいるのは、無数の兵士達。
これをどう倒すのか。正直な話、混沌精霊としての力を自由に使えばそれ程難しい話ではない。だが……今は、敢えてインパクトを重視する為にここにいたのだ。
やるべきは、何よりも相手の度肝を抜く事。即ち……
「まさか、ここでこんな風に使うとはな。まぁ、持っていても宝の持ち腐れだし、別に使い捨てる訳じゃないからいいか」
呟き、脳裏に浮かんだ空間倉庫のリストから目的の物を選択。
すると次の瞬間にはアクセルの真横に数km、あるいは数10kmにも及ぶ程の細長い巨大建造物が姿を現し……当然、宇宙空間で運用されるべきその存在は、空中に浮かぶ事など出来はしない。
「我が名は孫呉の武将、アクセル・アルマー! 逆賊共よ、天か
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