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転生とらぶる
番外編041話 if 真・恋姫無双編 11話
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ずつ洛陽への道を見張って貰いましょ。そっちの方は僕の方で手配するから問題ないわ。となると、次に必要なのは誰をシ水関に派遣するかって事なんだけど……」

 詠の視線がその場にいる面子へと向けられる。
 この中で武官と言えるのは、董卓軍からは恋、霞、華雄の3人に、孫呉からはアクセル、雪蓮の2人。

「そっちからはどれだけ出せる?」

 確認の意味も込めて尋ねる詠だったが、冥琳は少し考えた後に首を横に振る。

「私達が董卓軍についたと知られれば、呉の方に戦力を回す可能性もないではない。特にこちらの足下を揺らがせるという意味でな。それを考えると、まず雪蓮と私は確実に不可能。他にも色々とあるから……アクセル、黄蓋、周泰の3人といったところか」
「えー、ぶーぶー、こっちの方が絶対に面白そうなのにー」

 雪蓮が不満を口にするが、冥琳に視線を向けられるとそれ以上は言葉に出来ずに黙り込む。

「うーん、相手は袁紹よ? 呉の方に手を出すような真似をするかしら?」
「難しいところだな。普通であればそこまで考えは回らないと思うが、何しろ私達は袁術を攻めて追放したからな。袁家の看板に泥を塗られたと思えば……だからこそ、それ程の人数をこちらに出す訳にもいかんのだ」
「となると、シ水関を抜かれた後の事を考えると虎牢関の方にも人を配置しておく必要があるし……」

 悩みながら冥琳と詠の2人が相談する。
 どちらもが孫呉と董卓軍を代表する軍師だ。お互いに意見を出し合い、その穴を見つけ、修正していく。
 そんなやり取りを見ている周囲の武官達は、意見を求められた時に答えはするが、基本的には見守っているしか出来ない。
 ……特に恋は話が難しいのか、ウツラウツラとしながら船を漕いでいた。
 そんな中、不意にアクセルが口を開く。

「なぁ、ちょっといい考えがあるんだが……検討してくれないか? 俺の空間倉……いや、仙術を使えば一網打尽に出来るかもしれない」

 その言葉に、最初は胡散臭げにアクセルを見ていた詠だったが、冥琳は不敵な笑みを浮かべてアクセルの話を聞き……皆が驚愕に包まれる中、その案の是非が検討され、やがて採用されるのだった。





 孫呉と董卓軍の同盟関係が結ばれてから暫く経ち……現在シ水関からは、袁紹軍を中心として進軍してくる反董卓連合の数が見えている。

「かなりの数を揃えてきたな」

 そんな様子を見ながら、呟くのはアクセル。

「ふむ、ここまで数が増えるとは思わなかったな。だがまぁ、アクセルの策が上手くいけば殆ど意味はないのじゃが」
「策って言う程のものじゃないけどな。それよりも明命、例の準備は?」
「はい、既に大陸各地に散らばっています。そろそろ活動を開始する頃合いかと」

 明命の言葉に、ア
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