お願いがあるんだ
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」
「フ……、何とも微笑ましいな」
イングズは、表情を緩ませた。
────幼児化ルーネスは結局の所、イングズに抱き上げてもらっているのがお気に入りらしく再びそうしてもらい、サスーン城のサラ姫の部屋まで行くと………
「あら? みんな揃ってどうしたの……ってイングズ、その小さい子はどこの子?? 何だか、見覚えあるけれど」
「ひめひめ〜♪」
イングズの首回りにしがみついていたのから離れ降り、サラ姫の足元に抱き付いた。
「あらら、もしかして迷子? ママとパパはどうしたの〜?」
抱き上げて胸元に寄せると、幼いルーネスは────
「ひめひめのおムネ、ふにふに〜♪」
小さな両手を人差し指にして、サラ姫の豊満な胸をつんつんし出したのでイングズは焦る。
「な、何て事を……ッ」
「こ〜ら、いけない子ねっ。お尻ぺんぺんしちゃうわよ? ……でもかわいいから、許しちゃおうかしら!」
「なりません姫様、その子を早くこちらへ……!」
「あらイングズ、まさか貴方の子だなんて云わないわよね………?」
鋭い眼差しを向けるサラ姫に、アルクゥが助け船を出す。
「さ、サラ姫! その子がイングズの子供じゃないのは、僕とレフィアが保証します! 何てったってその子は、幼児化しちゃったルーネスなんですから……!」
「 ────え? この子、ルーネスなの!? どうりで見覚えが………それにしても、小さい頃こんなに可愛かったのね〜! 幼い頃のイングズを思い出すわ……!」
「サラ姫! その話あたしにも聞かせて! 小さい頃のイングズってどんな──── 」
「ちょっと待てレフィア、今はルーネスの事が優先だ、余計な話は………」
「あら、いいじゃないのイングズ。幼い頃の貴方だって、それはそれは可愛い──── 」
「お、おやめ下さい姫様……!?」
「イングズの話も気になるけど、サラ姫……、幼児化を治せる話って聞いた事あります? そもそも、ミニマムの魔法じゃなくて幼児に戻してしまう魔法なんてあったりしますか?」
話を軌道修正するアルクゥ。
「ん〜……、少なくとも私の知っている範囲では、小さい頃に本当に戻ってしまった話は聴いた事ないわね……。まして元に戻す方法なんて────ごめんなさい、力になれなくて」
「う〜ん、こうなったら飛空艇でサロニアまで行って、図書館で古い文献を読み漁ったりした方がいいかな……?」
「ひめひめのおムネ、あっちゃか〜い。むにゃむにゃ………」
「あら……、ルーネスが私の胸元を枕にして眠っちゃったわ?」
「ひ、姫様。さすがにもうルーネスはお預かりしますから、こちらにお渡し下さい……!」
「私は別に、このまま寝かせてお
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