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リメイク版FF3・短編集
お願いがあるんだ
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、光輝くクリスタルに問うが答えは一向に返ってこない。

「 ────僕ら、もう光の戦士じゃないから語りかけてくれないのかな……。それとも、僕らが聞こえなくなっただけ……?」

「う〜ん、クリスタルから話が聞けないんじゃどうしましょっか。とりあえず、ウル村に行く?」

 レフィアの提案に、アルクゥは頷く。

「ニーナおばさん、驚くだろうなぁ……。ルーネスの小さい頃の服、まだ残ってるか聞いてみなくちゃ」

「ほらルーネス……、いい加減離れてくれないか」

「やぁだっ、いんぐじゅといっしょいる〜!」

「ま、参ったな………」

「そのまま抱き上げて連れてってあげなさいよ、あなたにすごく懐いてるみたいだし?」

「む……、しょうがないな」

 レフィアに云われ、首回りから離れないルーネスの小さな体を抱いて立ち上がるイングズ。

「 ────そうして見ると、まるで幼いルーネスのお父さんだね」

「よしてくれ、アルクゥ。私にはまだ、そういうのは早いだろう………」

 イングズは、何とも複雑な気分になった。



 ────ウル村で育ての親のニーナに幼児化したルーネスを会いに行かせると、始めはやはり驚かれはしたもののルーネスの小さい頃を懐かしんでぎゅっと抱きしめ、今の体に合う服を探して着せてくれた。

そして、ルーネスに直接何があったか聞いてもイングズに懐きべったりするばかりで話にならず、アルクゥの提案でまずはサラ姫に相談してみたらどうかという事になり、サスーン城へ向かう道中────

「……ねぇイングズ、あたしにも1回ルーネスを抱かせてくれない?」

「ん……、あぁ、構わないぞ。────ほらルーネス、レフィアにも抱っこしてもらえ」

 相変わらずイングズの首回りに抱き付いていたルーネスだが、大人しくレフィアに引き渡される。

「(あら、思ったより軽いかも。ルーネスにも、こんなにかわいい時期があったのね……。あたしもいつか、こんな子供欲しいわ)」

 自分の腕の中に横抱きし、幼子をいとおしげに眺めるレフィアに当のルーネスは────

「れふあ、ぺちゃぱ〜い♪」

 胸元を小さな手でぺちぺち叩き、キャッキャする。

「ペチャパイ、ですって………?」

「わっ、レフィア、落ち着いて……!」

 一瞬殺気を感じ、ハラハラするアルクゥ。

「 ────いいわ、かわいいからお姉さん許しちゃう!」

 顔を寄せ、頬擦りするレフィア。

「ほら、アルクゥも幼児化のルーネスを抱いてみたら? こんな機会、もうないかもしれないわよっ」

「え? あ、うん……。さぁ、おいでルーネス」

「あるきゅ〜♪ むにぃ〜〜っ」

「ふえ?! いきなり頬っぺたつままないで〜……!
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