暁 〜小説投稿サイト〜
ワンピースの世界に
11話
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船がリトルガーデンにつきルフィが冒険にウズウズしていた頃、カイトは船の中でナミに借りた本を読んでいた。

(外が騒がしいな・・・目的地に着いたか)

そこにサンジが入ってきた。

「カイト、島に着いたぜ」

「みたいだな、ルフィの声が大きくてここに居ても聞こえるよ」

「確かに、そうだな。・・・弁当作るけど、なにか食うか?」

「ああ、食べる・・・弁当?」

「ルフィが島に冒険に行くから、弁当が欲しいそうだ」

「着くなり冒険か・・・手間をかけるな」

「気にするな、もう慣れた」

「そうか」

「ああ・・・で、パスタでいいか?」

「頼む」

「了解、ちょっと待っててくれ」

そう言ってサンジは料理に取り掛かり、カイトは本の続きを読み始めた。

少しして

「出来たぞ、特製ミートスパだ」

「サンキュー、サンジ。何を作っても美味そうだな」

「ありがとよ。この船にいる限りは料理に関しては、任せろ」

この数日、サンジの作る飯は何を食っても美味かった。

「なあ、カイト?」

「ん?」

「お前は今まで、世界を回ってきたんだろ?」

「ああ、そうだな、全部の場所に行ったわけじゃないけど」

「オールブルーって知ってるか?」

「オールブルー・・・確か四つの海の魚が生息している海だったかな」

「それだ・・・世界のどこかにあると思うか?」

「ああ、きっとあるよ」

「本当か!!!」

突然のサンジの大声に、他の皆も何事かと部屋の中を見ている。

「このグランドラインは、常識では考えられない事が幾つもある。巨人族や小人族もいるし、海底1万mには魚人族が暮らす魚人島だってある。雷が降る島もあれば、1週毎に季節の変わる島もある。オールブルーもきっとあるさ」

「そ、そうか、そうか」

カイトの言葉を聞き、嬉しそうに頷きながら弁当の用意をしていくサンジ。

「ところで・・・ルフィ、この島に冒険に行くんだろ?」

「ああ、ここには冒険の匂いがする」

「そうか・・・恐らく、ここには巨人族がいる」

「「「「「えっ!?」」」」」

カイトの言葉に、ルフィは嬉しそうに、ナミとビビとウソップは驚いた顔をしている。

一冊の本をみんなに見せた。

「これはナミに借りてる本だが、ここに面白いことが書かれてる」

「「「面白いこと?」」」

「ああ・・・『あの住人達にとってここは、小さな庭の様な物だ。巨人島リトルガーデン』と、書いてある・・・ここだよなリトルガーデンって」

「「「「「・・・・・・・・・」」」」」




その後、ナミとウソップの上陸禁止令をスルーして、ルフィとビビは予定通りに冒険に出かけ
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