暁 〜小説投稿サイト〜
嘘のようで本当の自衛隊体験
暗視眼鏡
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が飛び立ちました
夜間の飛行は非常に危険です
しかし暗視装置が夜間の飛行を可能にしていました

目的地の小学校まであと少しのところで障害にぶつかります
それは高圧線
少しでも接触すれば墜落する

ヘリの機長は高度を上げて高圧線を回避し小学校に迫ります
その時 機長が叫びました

「ハレーションを起こした!!」



ハレーションというのは暗視装置の画面が白く焼き付いてしまう事です
強い光を見てしまうと数10分間は何も見えなくなります

漆黒の闇の中で強い光などありません
しかし
機長は狭い暗視眼鏡の視界で強い光を見てしまったのです

津波で流された石油コンビナートの大火災を

夜間の救助には暗視眼鏡が必要不可欠です



墜落の危険を覚悟して救助を続行するのか?

それとも引き返すのか?

機長は迷う事なく決断し言いました









「大丈夫だ」







機長は残った3分の1の視界だけを頼りに救助を続行
小学校の屋上に到達

吊り上げによる救助を開始
この時 ある被災者が

「また来てもらえますか?」

と救助の為に降りた隊員に聞いたそうです
その隊員はこう答えました

「朝までやりますから!!」




ヘリ部隊は何度も何度も被災者を救助する為に飛び立ちました
隊員の言葉通り朝まで救助を続け
消防隊とも連携し小学校に避難していた被災者を全員救助しました

宣誓

私は
わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し
日本国憲法及び法令を遵守し
一致団結
厳正な規律を保持し
常に徳操を養い
人格を尊重し
心身をきたえ
技能をみがき
政治的活動に関与せず
強い責任感をもって専心職務の遂行にあたり
事に臨んでは危険を顧みず
身をもって責務の完遂に務め
もって国民の負託にこたえることを誓います。
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