捨て艦と呼ばれる手法で殺されていく小・中学生達
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からだ。
そこに悪魔が囁いた。
そして彼らは悪魔の誘惑に屈した。
練度の低い艦娘を生贄にして、深海棲艦の戦力回復を妨害することにしたのである。
いつしかこの方法で生贄にされる艦娘を、また、この方法そのものを“捨て艦”と呼ぶようになった
一つ思い出して欲しいことがある。
艦娘も普通の人間である。
感情もあれば生理活動もある、普通の人間である。
怪我をすれば痛がるし、死ぬのは嫌だと訴える普通の人間である。
彼女達の、人間としてのプロフィールは公表されていない。
しかし、“捨て艦”にされていく“駆逐艦娘”達はその外見から小学生、大きく見ても中学生であると思う。
そう、生贄にされている彼女たちは小・中学生であるはずなのだ。
生贄とは当然ながら、目的のために殺されるモノのことである。
つまり、“捨て艦”とは『小・中学生の命と引き換えに目的を果たす』方法なのだ。
もう一度言わせてもらおう、“捨て艦”とは『小・中学生の命と引き換えに目的を果たす』方法なのだ。
確かに、深海棲艦との戦いには人類の未来がかかっていると言われている。
だが、それは小・中学生に命を捨てさせる必要があるほどに切迫しているのだろうか?
私にはそうは思えない。
少しずつ人類の制海権は回復しているし、深海棲艦の攻勢が強まっているわけではない。
もちろん、だんだんと強力な深海棲艦の存在が確認されるようになってはいる。
しかし、それは相手の懐に向かって進撃する以上は当たり前のことだろう。
進撃しなければ強力な、言い換えれば危険な相手がいないのだから、十分に訓練を積んでから進撃させればいいと考えるのは普通のことではないだろうか?
確かに、大規模作戦に参加し、作戦成功に貢献するのは大切かも知れない。
だが、それには小・中学生に命を捨てさせるだけの価値があるだろうか?
私にはそうは思えない。
大規模作戦に参加しているものは数多く、そのようなことをしなくとも作戦は成功するだろう。
それとも、彼らは個人に贈られる‘武勲に対する報酬’のために小・中学生を殺すというのだろうか?
艦娘の教練を担当している者、或いはこれから担当する者には、艦娘との付き合い方というものをもう一度よく考えていただきたい。
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