暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と青白の童子〜
SAO編
攻略会議と再会
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スナはすっかり打ち解けていた。俺とレイが共同で借りている宿に風呂があるのだが、その話をするとアスナは目を輝かせて是非とも入らせてくれと頼んできたので宿に招くことにした。 ミトも誘ったのだが用があるとかで断られ、広場から出て行く。

「待って!」

不意にレイがミトを呼び止めた。

shidーーレイ

「待って!」
ミトというフードのプレイヤーを呼び止めた。彼が会議で発言した時から気づき始めていた。姿を隠せても声は変えられないからだ。見間違えるはずはない、やっと見つけた。

彼はゆっくり振り返り困ったような顔でわたしを見る。しかし、彼が言葉を発することはない。

「なんで、何も言ってくれないの?」

彼をずっと探し続けていた、やっと見つけたのだ。だからお願いーー

願いを乗せる声はか細く、しかしはっきりと出る。

「もうわたしの前からいなくならないでよ……透……っ??」

突然のことに反応が遅れたが、自分が抱きしめられていることに気づくわ、ハラスメントコードが鳴るが気にならない。

「すまない、もう少しだけ、一層が攻略されるまで待ってくれないか?」

ハスキーでしっかりとした声が鼓膜を揺らす。久しぶりの温もりと声に涙が止まらなくなる。

「ぅ……うん、待ってるよ。二年も待ったんだよ?あと一日くらい待てるよ」

そう言って彼から離れる、涙はもう止まった。
あなたとの約束を果たそう。

「明日の攻略、頑張ろうねっ!」

「ああっ」

こつんとわたしたちはお互いの拳をぶつけ合った。


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