YES!ウサギが呼びました!
第十五話 「箱庭の夜空に星は降る」
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葉に顔を真っ赤にした少女がいたがそれはまた別のお話である。
ペルセウスとの決闘が終わったその夜、貯水池付近にてノーネームの歓迎会を行っていた。
「えーそれでは!新たな同士を迎えた『ノーネーム』の歓迎会を始めます!」
黒ウサギの声とともに、ワッと子供達の歓声が上がる。
周囲には運んできた長机の上に沢山の料理が並んでいる。少し前まで子供達が食べていくのがやっとだったコミュニティとは思えない光景である。
これも古城がペルセウスの交渉で大量の金貨を稼いだからこそできることであった。
そんな中、古城達は一箇所に固まって食事を取っていた。
「何度聞いても、この人数の子供が一斉に声を上げると、かなりのものだよな」
「ほんとうね・・・・・・慣れるまで、まだかかりそうよ」
「元気でいいじゃないですか」
「今夜も星が綺麗だねぇ〜」
そんなやり取りをしていると・・・・・・
「それでは本日の大イベントが始まります!みなさん、箱庭の天幕に注目してください!」
古城達は全員そろって天幕に集中する。
「・・・・・・あっ」
誰かが声を上げるのと同時に、流星群が流れ始める。
「この流星群を起こしたのは他でもありません。我々の新たな同士、異世界からの六人がこの流星群のきっかけを作ったのです!」
「え?」
子供達の歓声の裏で、古城達は驚きの声を上げる。黒ウサギは構わず話を続ける。
「箱庭の世界は天動説のように、全てのルールが此処、箱庭の都市を中心に回っております。先日、同士が倒した『ペルセウス』のコミュニティは、敗北の為に、『サウザンドアイズ』を追放されました。そして彼らは、あの星々からも旗を降ろすことになりました」
古城達は絶句した。
「・・・・・・なっ・・・・・・まさか、あの星空から星座を無くすというの!?」
そこにあったはずのペルセウス座は、流星群と共に跡形もなく消滅した。
言葉を失った古城達とは裏腹に、黒ウサギは進行を続ける。
「今夜の流星群は『サウザンドアイズ』から『ノーネーム』への、コミュニティ再出発に対する祝福も兼ねております!星に願いをかけるもよし、皆で鑑賞するもよし、今日はいっぱい騒ぎましょう!!」
嬉々として杯をかかげる黒ウサギと子供達、だが古城達はそれどころではない。
「星座の存在さえ思うがままにするなんて・・・・・・ではあの星々の彼方まで、その全てが、箱庭を盛り上げる為の舞台装置だということなの?」
「そういうこと・・・・・・かな?」
「お〜凄っい贅沢だね〜」
飛鳥と耀は呆然とし零菜は関心していた。
「ふっふーん、驚きました?」
黒ウサギがドヤ顔で言った。
「やら
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