YES!ウサギが呼びました!
第十五話 「箱庭の夜空に星は降る」
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・・・ヒィ!!」
十六夜が近づいていくと起き上がろうとしたルイオスは悲鳴を上げる、それは十六夜が悪鬼さながらの表情でルイオスを睨んでいたからだ。
「ア、ア、アルゴール!!宮殿の悪魔化を許可する!!早く!!早く奴を殺せ!!!!!」
「ルゥゥゥァァァ!!グァァァァァァァ!!」
恐怖に怯えたルイオスの命令でアルゴールの謳うような不協和音が響き渡る。
途端に白亜の宮殿は黒く染まり、壁は生き物のように脈を打ち、宮殿全域に広まった黒い染みから、蛇の形を模した石柱が多数に生え、外壁や柱が蛇蝎の如き姿に変わっていく。
「そういえば、ゴーゴンにはそんなのもあったな」
十六夜は思い出したように呟く。
「ハハハハハッ!これが数々の魔獣を生み出したゴーゴンの特性!!この宮殿はアルゴールの力で生まれた新たな怪物だ!貴様等にはもはや足場一つ許されていない!貴様等の相手は魔王とこの宮殿そのものだ!!この舞台に逃げ場などない!!」
ルイオスは壊れた様にで叫んだ、内心ではこれで終わってくれと叫びをあげていたが・・・・・・
「・・・・・・なら、この宮殿ごと壊せばいいんだな?」
「「「「え?」」」」
「「「ん?」」」
「き、貴様・・・・・・な、何をするつもりだ?」
嫌な予感がよぎり、ルイオスの頬に冷や汗が伝う。
十六夜の言葉を聞いた古城は神羊の金剛(メサルティム・アダマス)の結晶でノーネーム全員を包み、衝撃に備えた。
そして十六夜は無造作に上げた拳を黒く染まった、魔宮に向けて振り下ろした。
ドッゴォォォオオンッッッーーーーーーーーーー!!
辺りに轟音が響き渡り、十六夜の周りに居た千匹近い蛇蝎はその衝撃で消し飛ぶ、直後に宮殿全域が震え、闘技場が崩壊し、四階を巻き込み三階まで落下した。
ルイオスは瓦礫に埋もれそうになりながらも何とか立ち上がったが、アルゴールは埋もれてしまっている。
そして目の前に広がる光景に絶句してしまう。
そんな中、十六夜がこちらに歩いてくる。
ルイオスの顔から一気に血の気が引く。
今の自分には、騎士達も、アルゴールもいない、もう自分には、たいした戦力が無い。
「これで『ペルセウス』は『サウザントアイズ』の追放は確実になるな・・・・・・」
「く、来るな・・・・・・!!」
ルイオスは今になって気づく。
自分達は・・・・・・いや、自分は怒らせてわはならない相手の逆鱗に触れてしまったんだと。
「二度と飛鳥やノーネームに手ェ出すんじゃねーーーーー!!」
「うあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
十六夜の拳は容赦なくルイオスに打ち込まれ、ゲームの勝敗が決まった。
もっとも約一名、十六夜の言
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