16毒蛇と二人の滅竜魔導士
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言ったのか気になって仕方なかった。
◇
攻撃が当たらないナツは暴走気味になっていた。
「こうなったら正面から行くしかねえっ!!!!」
「ちょ…ナツさん!!?」
するとナツは作戦らしい作戦は立てずに、ただ単純にコブラに向かって突撃した。
「右フック、左キック、返しの右ストレート」
しかし、やはり相手の考えを聴いているコブラにはナツの攻撃はことごとくかわされる。しかし……
シュッ
「!」
なんと、最後の右ストレートだけ、コブラの頬を掠めた。
そして次の瞬間……
「いぎぃ!!!!」
ナツの拳は、完璧にコブラの顔面に直撃した。
「あ…当たった!!?」
「何!!? ぐはっ!」
攻撃が当たった事にエリオが驚愕している間に、ナツの次の攻撃もコブラの腹部に直撃した。
「(バカな……!!!!)」
「うおおおおおおおお!!!!」
「(こいつ…何も考えてねえっ!!!!)」
何も考えずに、目の前にいる敵をただ殴る……そんなナツの攻撃は先ほどまで回避されていたのがウソのように次々とコブラに直撃していた。
「つああああぁあぁ!!!!」
ガッ!!!
そしてナツが繰り出した渾身の炎の拳を……コブラは片手で受け止めた。
「こんな奴は初めてだぜ。なるほどな…小細工じゃどうにもならんか」
コブラがそう言うと同時に、突然ナツの拳の皮膚が軽く溶け始めた。
「うわっ、痛えっ!!!」
「ナツさん!!!」
そう言ってナツは咄嗟に拳を引っ込め、そんなナツにエリオが駆け寄る。
「毒竜のコブラ。本気で行くぜ」
そう言うコブラの両腕は、まるで竜の鱗のようなモノに覆われていた。
「こいつ……まさか……!!?」
「僕とナツさんと同じ……!!!」
「『滅竜魔導士
(ドラゴンスレイヤー)』
!!!?」
コブラが『滅竜魔導士
(ドラゴンスレイヤー)』
だということに驚愕するナツとエリオとハッピー。
「かーーーっ!!!!」
そんなナツたちに向かって、キュベリオスに乗ったコブラは突撃してくる。
「うおっ!」
「わっ!」
両手が鱗に覆われた事により鋭くなった爪を振るうコブラの攻撃を回避するナツとエリオ。
しかし、そんなナツの行動を分かっていたかのようにコブラは足を振り上げて、毒を纏った蹴りをナツの顔に叩き込む。
「ぐほ! ぐあああああ!」
そして攻撃を喰らったナツの顔には、蹴りの痛みだけでなく、皮膚が溶ける痛みも同時に襲ってきた。
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