おまけ5話『助けるっ!』
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めて蹴り飛ばし、ヒナの戦闘範囲から脱出していた。
「っヒナ屈辱!」
またも取り逃がすことになったハントの背中を見つめるヒナの視線にも気づかず、ハントは自分の前方に映った光景に微かに笑顔を浮かべた。
「止まれ!」
ハントの前方で、暴れまわるルフィを止めようとする海軍兵による棘つきの金棒による一撃。別の男を殴り飛ばしたばかりで、不意を突かれてしまったルフィはそれに気づくのに少し遅れた。
このままでは殴られる、というタイミングで「ほっ!」という声とともにハントはそこに割り込み、ルフィを殴ろうとしていた海兵の顎を蹴り飛ばす。
「ハント!」
「このまま行くぞ、ルフィ!」
「おう!」
ルフィがまるで暴走列車のようにただひたすらに前へと道を切り開き突き進み、そんなルフィを止めようと沸いて出てくる海兵たちをハントが返り討ちにしていく。威勢よく駆け出す二人は、なかなかに止まらないが、そんな二人を止めようとする一陣の巨大な影が二人の進路に現れる。
「麦わらぁ……相変わらず威勢がいい……そうだ、またお前の影を切り取って! オーズを動かすとしよう! さぁ、ゾンビ兵! 言って麦わらを捕獲して来い!ここは戦場! 死人の数だけゾンビは増やせる! キシシシシ!」
「モリア! ……厄介なのがいるな!」
「知り合いか?」
「気を付けろ! あいつも王下七武海だぞ!」
「……俺が相手をする! ルフィ、お前先行け! すぐ追いつく!」
「……わかった! 頼む、ハント!」
「キシシシ、海坊主か! ジンベエの弟子ってのは伊達じゃねぇようだが……お前の影も切り取ってやる!」
モリアの声をほとんど聞き流し、ハントは既に行動を開始していた。
「魚人空手陸式」
一直線に進もうとするルフィの道を塞ごうとするゾンビの壁をめがけて、ハントは拳を振るう。
「数珠掛若葉瓦正拳!」
一瞬の空気の振動。
何もわからずにハントへと殺到し、そばを駆け抜けようとするルフィを捕えようと手を伸ばすゾンビたちだが、次の瞬間にはまとめて天高く吹き飛ばされた。
「んなぁっ! ……!?」
驚きに目を見張るモリアの、それの行動そのものもハントからすれば大きな隙。モリアの視線が再度ハントを捕えたときには、既にハントはモリアの懐へと潜り込んでいた。最早ハントの拳は振りかぶられており、モリアでは避けようのないタイミング。
「5千枚瓦せい……っ!?」
ハントがモリアを倒した、という確信を得た瞬間だった。
横合いから銃弾がハントの腹を貫いた。
「くっ……げほっ……なんだ!?」
慌てて地を転がって、モリアから距離をとりつつも、銃弾の主を確認すると、そこに立っていたのはつい先ほどハントが若葉瓦正拳で吹き飛
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