おまけ4話『いざ戦争』
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、聞いてる場合でもないし!」
「まぁ、気にすんな、良い奴だから!」
「気にするわ! ってうかそもそもお前が言い出したせいだろ!? なんで他人事扱い!?」
揺れるハントの気持ちをよそに――
「っていうかこんなこと言ってる間になんか波が凍ってるし!?」
甲板へと駆けながら「何が起きたんだよぉ!」と叫んだルフィの声に、同乗していた囚人のうちの一人が反応。
「わからねぇ! 急に大波にさらわれたと思ったら突然海面が凍って艦が氷につかまった!」
――もう、戦争は目前に。
マリンフォード。
海軍本部が居を構えるそこには、既に避難勧告を受けて一般の住民たちの姿はない。
そこで、既にエースの処刑を止めようという白ヒゲの一団と海軍が戦闘を……いや、戦争を始めていた。
そこはまるで世界の終り。
電伝虫の映像越しにそれを見る一般の人間たちにはそう思えるほどの光景。
突如として起こる、大津波。それらの大津波が一瞬で凍り、山ほどの大きさと思わんばかりの巨大な氷塊が空を飛び、また一瞬で蒸発。かと思えばまたいきなりいくつもの火山弾が凍った海面と白ヒゲ一味へと降り注いでいく。
目を疑うような、まるで自然災害のオンパレード。それら全てが各個人の力によって起きているのだからぞっとする。
「オーズを踏み越えて進めぇ!」
「おおぉぉぉぉ!」
怒号が入り乱れ、銃弾が飛び交い、命が見境なく散り消える。
エースを処刑する側にいるのは海軍本部の元帥、大将、中将たち。元帥たる仏のセンゴク、大将の青キジ、赤犬、黄猿、中将のガープや大参謀のツルが率いる10万人の海兵たち。
それに加えて王下七武海のそうそうたる面々。
世界一の剣豪と称される鷹の目、海賊女帝のハンコック、天夜叉ドンキホーテ・ドフラミンゴ、暴君バーソロミュー・くま、そしてつい先日ルフィに敗れたゲッコー・モリア。
残りの二人は黒ひげとジンベエという、インペルダウンにいた人間のため、当然ここにはいないがただでは終わらないことが目に見えている、彼らもまたそうそうたる面々。
それに対するは白ヒゲ一味。白ヒゲを筆頭に一番隊長、不死鳥マルコ。3番隊長、ダイアモンド・ジョズなどがエースを救おうと戦場で暴れまわる。
局面は徐々に混迷を極めていくのだが、ふとそこへ――
「だからおめーはやりすぎだってんだよ!」
「こいつのまばたきのせいだ」
「ヴァターシのせいにする気!? クロコォ!」
「どーでもいいけどコレ死ぬぞ! 下は氷はってんだぞ〜〜〜!」
「ちょ、こんな死に方は本当に嫌なんだけど! いやマジで!」
――彼らの戦争を割って入る声が、彼らの頭上から降ってきていた。
「おい、何だアレは……何か空か
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