おまけ4話『いざ戦争』
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だろう。
だから、ハントは言う。
「ルフィ、今はいいよ」
「……?」
「確かに、気になる。なんでここにルフィしかいないんだ、とか。他のみんなはどこにいるんだ、とか。考えたらキリがないくらいに色んな疑問が俺の中にある……けど――」
ハントの言葉に、ルフィが辛そうな表情を浮かべる。
船長としているにはハントの言葉はあまりにも耳が痛くて、聞いていられなかったのだろう。最後までハントの言葉を聞かずして、ルフィが頭を下げた。
「悪い、ハント……おれは皆を――」
「――謝るな!」
「っ!?」
ビクリと、ルフィが反射的に顔をあげてハントの顔を見つめる。
「俺は何があったかなんて想像もできない……けど、お前のことだから、麦わら一味のことだから懸命に戦ったんだろ? それでその結果今になってるんだろ? じゃあ謝るな、謝らないでくれ。精一杯戦ったお前が謝らないといけないなら、俺だってお前らと一緒にいられなくなったことをまた謝らないといけなくなるだろ」
「……そんなこと言いだしたらキリがねぇよ」
「ああ、俺もそう思う……だから謝らないでくれ。俺はお前が元気な姿を見て、それできっと皆がまだ無事だって信じていられるんだ」
ルフィが仲間を失ったようには見えない。何かがあって離れ離れになったんだろう。誰よりもルフィが今、無事な姿で目の前にいるからこそ、ハントにはそう思える。
「……」
「…………」
二人が、ジっと見つめあう。長い沈黙を破って頷いたのは、ルフィ。
「……わかった、そうだな!」
「今はエースのことを考えよう、ルフィ」
「ああ! エースは俺のアニキでお前ぇの友達だ。俺とハントで絶対に助けるぞ!」
「おう!」
「けど、お前ぇがいれくれてよかった。ハントがいるとやっぱ心強ぇ」
「それを言うならルフィがいれくれないと脱獄すら出来てないからな、俺は」
「しししし、そっか!」
「ははっ、そうだ」
二人が笑顔で、拳を軽くぶつけ合う。彼らはお互いに信頼の出来る大事な仲間なのだから。
――と。
「ん?」
「ぅぉ!」
突如、すさまじいまでの浮遊感が彼らを襲う。
「なんだ!? なんだ!?」
「波に乗ったっぽいぞ、ルフィ! けど、天気いいのになんでこんな荒波が!?」
「とりあえず甲板に行くぞ、ハント!」
「ああ!」
揺れる船。
そして――
「あ、そういやラブーンが待ってる海賊をラブーンに会わせたいってハント言ってたろ?」
「ん? ああ、もちろん」
「そいつ、仲間にしたぞ?」
「へーまた新しい仲間が増えたの……え、マジで!? ……っていうかなんで今だよ!? リアクション取りたいけど取ってる場合じゃないし! しかもすごい色々と聞きたいけど
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