おまけ4話『いざ戦争』
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れ……うん、どうでもいいか、今は。
そんなことよりもなんで師匠は止めたんだろう。
そう思って顔を向けると「ドでかい技は使うな!」
「……はい?」
気配で俺がなにをしようとしているのかを、師匠は悟ったらしい。けど、それをやめろと言われても意味が分からない。軍艦だって真っ先に沈めてしまった方がいいに決まってるのに。師匠の言いたいことが分からずに首を傾げると、また師匠からの声が飛んできた。
「ここはカームベルド! 海底に何がおるか知らんこともなかろう! あまり派手なことをしては注意を引くことになるぞ!」
「っ」
なるほど。
それは確かにマズイ。
「それに、さっき海中で助けを呼んでおいた! 奴らのためにも海をあまり荒立てたくはない!」
「……助け?」
――なんですか、それ?
って言う前に気付いた。
師匠が海中で助けを呼ぶといったら師匠の友達しかいない。俺も知ってる。師匠に修行を受けていた時に何度か、師匠が会話している光景を見ていたことがあるから。
師匠が会話できる魚、ジンベエザメ。
見聞色で確認すると、思った通り。その群れが近づいてきていた。
なんの助け? って思ったけどたぶん俺たち側じゃなくて未だにインペルダウンで俺たちが軍艦を奪ってくるのを待っている奴らのための助け何だと思う。万が一マゼランの時間稼ぎに失敗した時に、俺たちが間に合わなかったときにジンベエザメでみんなを逃がすという作戦だろう。
……うーむ、流石にこういうところは抜け目がないなぁ、師匠は。
俺とかならそんなところまで絶対に気が回らないもんなぁ……そもそもジンベエザメと会話が出来ないけど
まぁ、それはとにかく。
海底にいる海王類の危険性と、今こっちへと来ているジンベエザメの群れの安全性を考えると、確かにあまり派手な技は使えない。
となると、俺に出来るのは撃水か槍波ぐらいか。
まぁ、それだけでも軍艦の一部は傷つけられるだろうし、注意を引けるだろうからやるだけやるしかないか。
とりあえずは雨のように降ってくる砲弾をやり過ごすため、体を水中へと潜り込ませた。
……この砲弾で海王類って気づかないものなのだろうか。
さて、ハントたちが軍艦の奪取をしようとしていた頃、軍艦を待つインペルダウン組には危機が迫っていた。
毒を通さないロウの能力者、Mr3とルフィの共闘によりマゼランの足止めに成功していたのも束の間、マゼランの奥の手により、そのロウすらも毒を防ぐことが出来なくなり、ルフィたちも遂には敗走。
ある程度の時間稼ぎには成功したものの、軍艦を奪取するまでの時間は稼げなかった。
インペルダウン正面で軍艦を待ち続ける一同に、ルフィた
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