暁 〜小説投稿サイト〜
闇を祓う者〜他人の恋愛見てニヤニヤし隊〜
原作開始
クラス代表決定戦
トラウマ……
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て助かるな。何でだ? これも女神のご加護というやつだろうか? ありがとうルナ。

「えっと、次の授業は空中における基本制動についてですからね」

 確かに基本だ。だが、基本だからこそ難しい。俺も慣れるまで長かった。理屈としては分かるのだが、それを行動に反映するのが難しい。俗に言う、『言うのとやるのとではぜんぜん違う』というやつだ。

「そうだ、織斑、駕狩、お前らのISだが準備に少し時間がかかる」
「へ? どういうことですか?」
「予備機がない。だから、学園のほうで専用機を用意する」
「それは暗に、男性適合者のデータが欲しいからモルモットになってくれって政府がいってるってことですよね」
「そう言うな一夏。まあ私とて政府の思惑通りにしたくないがな。専用機が手に入るなら利用させてもらおうというわけだ」

 織斑先生は最後の言葉だけは声を落として俺たちにだけ聞こえるようにした。

「分かったか?」
「はい、分かりました」
「あ、俺もう専用機あるんでいらないです」
『は?』

 空気が凍った。……これ言うの2回目だな。

「駕狩、どういうことだ?」
「見せた方が早いですね」

 俺は右手に嵌めている指輪を皆に見せる。すると、その指輪に嵌められた赤い宝石から少女が現れる。

「皆さん、こんにちわなのです! 私はお兄さんの専用機、ヴァルヴレイヴのコア人格の火菜なのです! さっきはお騒がせして申し訳ないのです……」
『可愛いー!』

 火菜はあっという間に女子たちに包囲され揉みくちゃにされていた。

「うわぁ〜!? やめてくださいなのです! お、お兄さん、へるぷみーなのですぅ……」
「自分でも言ってただろ。 お騒がせした罰です。揉まれてきなさい」
「お兄さんの鬼ぃ〜」

 女子たちが火菜に沸いている中、織斑先生が真面目な顔で訊いてきた。

「駕狩、何故専用機を持っている?」
「織斑先生、ジオールのモジュール77って知ってますか?」
「ああ、最近IS事業に手を出した大手企業、ジオール。そしてそのIS部署の名前こそがモジュール77。それがどうした? いや、待てよ。まさかあれはモジュール77の機体なのか!?」
「そういうこと。そして俺はモジュール77のパイロット。黙っててごめんな、千冬姉さん」
「何時からだだ?」
「大方の予想がついてるのに、わざわざ俺に訊くのかよ」
「やはり、モンド・グロッソの後か……。お前はそこまで気にしていたのか」

 そう言うと、千冬姉さんは悲しげな目をした。
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