原作開始
クラス代表決定戦
トラウマ……
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
シーが無かったな。だが、こっちはどうだろうか。目に映る光景を確信しながら我が幼なじみーズを見る。そこには周りのクラスメイトがさりげない感じで胸を隠す中、予想通り幼なじみその2である箒は隠すどころか、おもいっきり幼なじみその1である一夏に胸を張って見せ付けていた。……俺が間違えたのかな? 俺が知っている篠ノ之箒という少女はこんなアグレッシブなキャラじゃなかった。まさに大和撫子という子がこんな風になってしまって……俺の助言が間違っていたのか……。
信じて送り出した幼なじみが……おっと、これ以上は危ない気がするな。
そこで織斑先生の呆れた声が入った。
「山田先生、続けてください……」
「あっ! は、はい。それにもう一つ大事なこととして、IS、ISのコアには意識のようなものがあり、操縦時間に比例して操縦者のことを理解しようとします」
うんうん、と頷く気配がする。
「それによってお互いのことをよく理解し、より性能を引き出せるというわけです。なので、ISのことは道具として見るのではなく、人間と同じようにパートナーとして接してあげてくださいね」
「それって彼氏彼女のようなものですかー?」
「ど、どうなんでしょう……そういった経験がないので私には分かりませんが……」
そういう話に敏感な獣が発する、いかにも女子校といった雰囲気が流れかけたその時、
「接し方は人それぞれだと思うのです!」
空気が凍った。
『何やってんだ、お前はぁー!」
『ご、ごめんなさいなのです! 思わず……』
ほら見ろ! ざわざわし始めたじゃないか!
「え、今の声何!?」
「駕狩くんの方からだったけど……」
「すごい可愛い声だったよね!」
うわぁ〜……嫌だ……とりあえず何が起こったのか僕にはワカリマセンヨ?という顔をしておこう。それを実行していると、後ろから突かれる。
「なんだ? どうした楓? そういえばさっきの声可愛かったよな」
「それあんたの仕業でしょ。確実に私の前から聞こえた」
「楓が何を言っているのか俺には分からないな」
「はぁ〜、まあいいわ。ところで、彼氏彼女の関係って真耶ちゃん言ってたわよね」
「言ってたな」
「実際のところどうなの?」
「何故それを俺に訊くんだ?」
いやそりゃまあ、確かに答えられるのだが。というかなんで少し機嫌悪そうなんだよ。お前は知らんだろうが、機嫌が悪いときは頬が少し膨れるんだぞ? それは可愛いんだがな。
「どうって言われてもな……」
どうしたものかと思案しているとチャイムが鳴った。あ、もう授業終わりなのか。というか俺が何とかしてごまかそうと考えているときに限って絶対チャイムが遮っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ