おまけ3話『脱獄』
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むしろ俺も率先して戦っちゃったし。
そんな、どうにか落ち着いたこの場で、それを見計らっていたのだろうかって思いたくなるタイミングでクロコダイルが口を開いた。
「黒ひげと言ったなぁ……白ヒゲの船の名もない海賊が俺の後釜に入ったとは聞いてるが、妙じゃねぇか? 海軍本部に召集を受けているはずの貴様がなぜここにいる。自ら欲した七武海の称号を既に捨ててるといえる」
なんか難しいこと言ってる。
これはこれでなんとなく流石クロコダイルって感じがする。
俺とかルフィならそもそもそんなこと気にすらならない。言われてみれば、まぁ確かに変だねって思うぐらいだ。
クロコダイルと黒ひげのやりとり。俺はあんまり聞いてなかったけどそのやりとりもすぐに終わることになった。
「マゼランが来たぞぉー!」
「監獄署長マゼラン!?」
「やべぇ!」
「早く逃げろー!」
「レベル3へ!」
後ろから聞こえてきた声で、自然とクロコダイルと黒ひげの難しそうな会話も終わる。
遂にマゼランが追い付いてきた。
「階段を登れ! レベル3へ!」
「バズーカ部隊はもういねぇ! 道は開けてるぞ!」
オカマと囚人たちが我先にと会談を登っていく。
「階段の防御網を破ってくれたのは我々にも好都合じゃったのう」
「ゼハハ、それはお互い様だ、俺たちもこのパニックには救われてる」
「俺は必ずエースを助ける!」
「俺たち、だ。ルフィ」
「……ああっ!」
「ゼハハハハ、ああ無駄とは言わねぇ。この世に不可能ということは何一つねぇからな」
もう今は黒ひげと対峙している場合ではない。
ルフィと共に黒ひげの横をすり抜ける。
「――空島はあったろう? ワンピースもそうさ! 必ず存在する! ゼハハハハ!
楽しみにしてろよおめぇら! わずか数時間後俺たちが! 世界を震撼させる最高のショーを見せてやる!」
訳の分からないことを言いながらインペルダウンの内部へと足を踏み入れていく黒ひげ一行。その背中に首を傾げながらも、俺たちはレベル3への階段を登る。
「進めーっ!」
「レベル3へっ!」
絶対にエースを助けてみせる。
インペルダウンレベル1ではルフィによって解放されたキャプテン・バギーと愉快な囚人たちを引き連れて。
レベル3では麦わらのルフィ率いる、解放されて勢力を増していく囚人たちとハント曰く変態のニューカマー軍団。
それぞれが脱出しようとインペルダウン正面入り口を目指している現在。
地獄の支配者、監獄署長マゼランがそれを追う。
「軍艦と監獄船は監獄を囲むように配置されている。どれか一隻奪い取れれば処刑までにマリンフォードへ着ける!」
ジンベエの言葉にルフィたちが頷き、勢い
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