5部分:第五章
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第五章
「元々はそのギャング担当だったんだがな」
「色々あったしな」
その顔での言葉だった。
「俺は顔に硫酸をかけられたことがあったしな」
「俺はいきなり囲まれて銃の柄で殴られまくってこれだ」
グリーンとブルーは老婆にそれぞれ話すのだった。
「まあその後でギャングの奴等は全員ノックアウトしてブタ箱にぶち込んだがな」
「反撃で囲んだ奴等全部叩き潰したぜ」
「随分と荒っぽい捜査をしておるのじゃな」
老婆は二人の話を聞いてこう思ったのだった。
「どうやら」
「それは否定しないさ」
「俺もだ」
グリーンもブルーも笑って返す。
「事実だしな、それは」
「それが俺達のやり方だ」
「ふむ、左様か」
老婆は二人の話をここまで聞いたうえで頷いたのだった。
「そのあんた達がマニトーの相手じゃな」
「で、あんたは今度の事件の参謀になるな」
「それでいいな」
「うむ、マニトーは放っておいては大変なことになる」
老婆の顔がここで真剣なものになった。
「それではじゃ」
「よし、話はこれで決まりだな」
「捜査に協力してもらうぞ」
「そうさせてもらう。それではじゃ」
こうして二人は老婆を味方に引き入れることに成功した。二人は早速街に出ようとする。しかし老婆はそれについて行こうとはしなかった。
部屋の中に留まったままだった。動こうとはしないのだった。
二人はその老婆に対してだ。怪訝な顔で言うのだった。
「あんたは来ないのか?」
「同行しないのか」
「歳でのう。あまり激しく動けんのじゃよ」
年齢のせいだというのだった。
「悪いがな」
「そうか、それならいい」
「安楽椅子型の探偵でもな」
それでいいというのだった。二人もそれは認めた。
二人はそのまま行くことにした。老婆はその二人に対してまた言ってきた。
「携帯はあるな」
「ああ、それはな」
「勿論だ」
それぞれ懐からその携帯を取り出して彼女に見せてみせた。
「それはな」
「あるがな」
「ではそれで連絡してじゃ」
それでいいというのだった。
「それでいいじゃろう」
「よし、それじゃあそれでな」
「俺達はやらせてもらうぞ」
こうしてだった。二人は街に出て捜査をはじめた。老婆は部屋の中にいたままだ。二人は街に出て道を歩きながらだ。そのうえでこんな話をするのだった。
「インディアンか」
「どうしたんだ?」
ブルーがグリーンの言葉に問うた。
「いや、俺はそっちはあまり知らないからな」
「そうか」
「ああ、しかも非科学的だな」
グリーンはこのことを気にしていた。警官というものは科学に基づいて捜査をしなければいけない、それが近代における警察のあり方だからだ。
「かなりな」
「それはそうだな」
「しか
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