おまけ1話『インペル、入っぺる』
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敵の名はゲッコー・モリア。王下七武海の一人でもあるという強敵だ。
ハントのいなくなった彼らだが、やはりルフィたちが信じられないほどの難敵に遭遇するということは変わらないらしい。
「結婚だと〜〜〜〜! ふざけんな〜〜〜〜〜! クソゆるさ〜〜〜〜ん!」
ウソップの説明を受けたことで、サンジが激昂している。
ナミを奪った敵の目的はナミを花嫁として結婚することだということが判明したからだ。
「ナミと結婚て勇気あんなぁ……っつうか俺が巨人? ゾンビってそうやってできるのか」
一人で船縁に立って叫ぶサンジのことは誰も気にせずに、淡々とルフィたちが話を進めていく。
「――まぁなんでもいいが、俺たち3人のゾンビを探し出して口の中に塩を押し込めば影は返ってくんだな? しかしそんな弱点までよく見つけたな」
「弱点にしろ、お前らをまず救出に来たことにしろ、助言をくれたのはあのガイコツ野郎だ」
ゾロとフランキーの会話に出てきたあのガイコツ野郎とは、ゲッコー・モリアに影を奪われる前に出会った人物のことで、その名はブルック。悪魔の実のヨミヨミの能力によって死んでからよみがえった本物のガイコツ人間だ。
「えー!? ブルックに会ったのか!?」
「会った……会って……野暮な質問ししまってな……いや、お前が初めてアレを仲間にすると連れてきたときにゃさすがに存在ごと否定したがあの野郎ガリガリのガイコツのくせによ、話せばなかなか骨がある、ガイコツだけにな」
「……」
フランキーのダジャレには誰も反応しなかったが、それでも気にせずにフランキーは話をつづける。
フランキーのブルックにした野暮な質問とはつまるところ、ブルックが果たしたいと言っていた『仲間との約束』のこと。
ブルックの約束。それはもう50年も昔の約束。
約束の場所は岬。再会を誓った仲間の名はラブーン。
ただその約束を果たすために、ブルックは今を生きている。
「こういう訳で――」
「……」
そう言って息をついたフランキーの言葉に、絶句したのはその場の4人。ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジ。
「ラブーン」
「あいつだ」
「ほんとかよ」
そう、彼らは知っている。その名前を。その事実を。
グランドラインの双子岬。そこで彼らはラブーンに出会っている。未だにブルックたちの帰りを待って、ラブーンはそこにいるという事実を、実際にその目にしたのだから。
「とんでもねぇ話だ……50年も互いに約束を守り続けてたんだ!」
「まさかあのラブーンが待つ仲間の一人があのガイコツだったとは……ハントの言ってた通りってわけだな」
「ハント? ハントが何か言ってたのか?」
ゾロが驚きの表情のままに呟き落とした言葉に、チョッパーが尋ね
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