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3部分:第三章
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てだ。最後には粉々に砕けてしまったのであった。
 全てはこれで終わった。何とラディゲは歌とハープだけで全てを終わらせたのだ。朝その粉々に砕けて事切れている化け物を見てだ。老人をはじめとして村人達は驚きを隠せなかった。
「まさかと思ったけれど」
「ああ」
「本当に倒すなんて」
「剣も魔法も通じなかったのに」
「歌にも魔力があります」
 そのラディゲがだ。驚く村人達に対して飄々と話してきた。ここでもそうだった。
「そう、私は氷の歌を歌い奏でていたのです」
「氷の歌ですか」
「聴くと凍るあの技ですか」
「あれは本来はゆっくりと聴くもので短い戦いにしなければならない時は駄目ですが」
「それでもですね」
「この化け物には」
「使えました。そして実際に使いました」
 こう村人達に話すのである。
「それで、です」
「それで化け物を退治したと」
「何と」
「驚かれることはありません」
 ここでもであった。飄々とした言葉はそのままであった。

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