第22話 魁と黒の剣士、友と再会する
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
今レコンからメッセージが届いたんだけど…」
リーファがレコンからのメッセージを伝えようとした瞬間、ユイが何かに気づいた
「パパ。接近する反応があります!」
「モンスターか?」
「いえ……プレイヤーです。数は……十二人」
「じゅうに……!?」
リーファは目を見開いて驚く
「ちょっとヤな予感がする…隠れてやり過ごそう」
「でも、どこに?」
「そこは私におまかせっ!」
そう言うとリーファはタカトラとキリトの腕を掴んで手近な窪みに引っ張りこんだ。キリトが一番奥。タカトラが一番外側。引っ張り込まれたので向きは中を向いている。リーファはタカトラとキリトの間。向きは外向き。……つまりだ。タカトラとリーファは向かい合っていてしかも隠れているわけだからとても顔が近い……
「喋るときは最低のボリュームでね。あんまり大きい声を出すと魔法が解けちゃうから」
「リーファ……近いんだが……」
「しょうがないじゃない……」
リーファは気にしていないようだがタカトラ本人は
「あと二分ほどで視界に入ります」
しかし姿を現したのはプレイヤーではなく…
「何だあれ……?モンスターかな?赤い、ちっちゃいコウモリが……」
「っ!?やばい!!」
「お、おいリーファ!?」
突然リーファが焦りの表情でスペルの詠唱を開始した
「ど、どうしたんだリーファ!?」
キリトの問いかけを無視したリーファの魔法が完成。掲げた手から無数の針が発射され、赤いコウモリに直撃した。コウモリはHPが無くなったらしく、赤い炎に包まれて消えた
「街まで走るよ、タカトラ君、お兄ちゃんっ!!」
「また隠れるのはダメなのか?」
走りながらキリトはそう提案するがリーファに却下される
「さっき潰したのは高位魔法のトレーシング・サーチャーだよ。トレーサーを潰したのは敵にももうばれてる。この辺に来たら山ほどサーチャーを出すだろうから、とても隠れきれない。それに……さっきのは火属性の使い魔なの。ってことは、今接近しているパーティーは……」
「っ!サラマンダーか!!」
「だから行こう!」
そう言って3人はさらにスピードを上げて走った
しばらくして、ようやく地底湖に囲まれた中立の鉱山都市へ繋がる橋に到着した一同。
「どうやら逃げ切れそうだな!」
「油断して落っこちないでよ。この地底湖には大型モンスターがいるから」
「だそうだぜキリト?」
「なんで俺が落ちる前提!?」
3人の余裕がある談笑を交えながら橋の中央にさしかかったとき、背後から二つの光が頭上を通過した。それは目の前の地面に着弾し……巨大な岩壁となって
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ