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転生とらぶる
番外編039話 if 真・恋姫無双編 09話
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「ほう? ではなんだ? お前が私と雪蓮を抱いたのは嫌々だったと?」
「あー……分かった分かった。勿論そんな事はない。お前達は十分に魅力的だし、そんなお前達を抱けて嬉しいと思ってるよ」
「でしょ? だ・か・ら、これからもしっかりと私達に協力して頂戴ね。その代わり呉の件が一段落して蓮華に任せたら、2人……いえ、3人でゆっくりと過ごせるようにするから」

 そう告げ、アクセルに擦り寄る雪蓮。
 雪蓮にしてみれば元々アクセルとは気が合う相手であり、同時に気になる相手でもあった。自分とくっつけば、アクセルを自分のものにし、同時に孫呉のためにアクセルにも協力してもらうという、一挙両得、一石二鳥の出来事だった。

「それにほら、冥琳も」
「む? 私もか……いや、だがな」
「ほらほら、あまり恥ずかしがらないの」

 そう告げ、冥琳の腕を引っ張ってアクセルと共に密着する。
 そんな雪蓮の様子に小さく溜息を吐いたアクセルは、雪蓮と冥琳を抱き寄せながら口を開く。

「孫呉を率いる者が、俺みたいな氏素性の知らない相手とそういう関係になってもいいのか? 普通国家の安寧の為に政略結婚とかをするんだろ?」

 雪蓮と冥琳。2人からはそれぞれ甘酸っぱいような香りがしてくる。
 似ているようで違う、違うようで似ている。そんな香り。

「いいのよ。孫呉は蓮華に託すから。……孫呉の復興なら私の方が適任でしょうけど、新たな孫呉の統治という意味では、私よりも蓮華の方が器は上よ」

 雪蓮の口から出た言葉に、アクセルは思わずなるほどと頷く。
 事実、アクセルが知っている拙い三國志の知識では、呉を率いているのは孫権なのだから。

「……俺は故郷に恋人がいる。それでもいいのか?」
「ふふっ、確かにアクセルには恋人がいるかもしれないけど、私に惚れさせてしまえば問題ないわよ。それに、冥琳みたいに一緒にいることになるかもしれないでしょ?」
「……そこで私を出されてもな」
「何よ、冥琳だってアクセルに興味津々の癖に」
「そうだな、私としてもそこは否定出来ない事実だから困る」

 こうして、3人は夜の闇に身を沈め、この日から甘い時間を過ごすことになる。





 20日程後、袁紹からの董卓討つべしの檄文が届くまでは。
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