番外編039話 if 真・恋姫無双編 09話
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かったものの、着の身着のままで張勲と共に放逐という結果となる。
「皆、良く今まで袁術の統治に耐えてくれた! この孫策、亡き母に代わり礼を言わせて貰う! これからだ……ここからが新たなる孫呉の第一歩! 我が母の愛した土地の全てを取り戻す! 皆、これまでよりも一層の協力を期待する! だが、今宵は難しい事は言わない。ただ、勝利の美酒に酔いしれるがいい!」
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!』
雪蓮の言葉に孫呉の兵達が歓声を上げ、それぞれに配られた酒や料理といったものを楽しむ。
袁術を倒したとはいってもまだ地方豪族が多く残っており、雪蓮に従わないという態度を取っている者も少数だが存在している。
数日後には、その討伐部隊も編成される事になるのだろうが、今はただひたすらに勝利の宴を楽しむのみだった。
「ふぅ……さ、これで堅苦しいのはおしまい。あとは皆でぱーっとやりましょ」
兵士達に対しての宣言を終えると、雪蓮は身内だけの宴の場へと姿を現してそう告げる。
そんな雪蓮を、冥琳、祭、穏、蓮華、思春、明命、亞莎といった者達が笑みを浮かべて迎えた。
「ほら、雪蓮。今日は無礼講だ。私も何も言わんから、好きなだけ飲むといい」
「あははは。ありがと、冥琳。さぁ、皆。今日は飲んで、飲んで、飲んで、騒ぐわよ! 母様も湿っぽいのは嫌いだったから、陽気に騒いで孫呉の復興を祝いましょう!」
そう告げ。それぞれが笑みを浮かべながら酒の入った杯を掲げる。
……この時、アクセルの杯の中に入っていたのがお茶であると知らなかったのは、雪蓮にとって幸運だったのか、あるいは不運だったのか。……その後に起きた事態を考えれば、五分五分といったところだろう。
ともあれ、宴が始まってから1時間程。それぞれが嬉しさの余り酒が進み、皆が頬を赤く染めて気持ちよく酔っ払っていた。
「ふむ、次のツマミじゃ! 以前どこぞの商人から聞いた料理を再現してみた。メンマラーメンじゃ!」
出てきたのは、メンマラーメン。いや、麺よりも圧倒的にメンマの方が多く、ラーメンメンマとでも呼ぶべき代物だった。
「ちょっと祭! これなら普通にメンマだけ持ってきてよね!」
「祭殿……これはさすがに……」
そんな風に雪蓮と冥琳から責められるが、既に酔っている祭がそんな文句を聞き入れる筈もない。
「ええいっ! 誰も食わんのなら儂が食う!」
そう叫び、メンマ塗れのラーメンへと箸を伸ばすのだが……
やがて、持っていた箸を上へと放り投げて叫び出す。
「ええいっ、メンマメンマメンマで麺が出てこんわ! 誰じゃこんな料理を開発したのは!」
そんな風に叫んでいるのを、少し離れた場所で料理を摘まみながら眺めるア
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