番外編039話 if 真・恋姫無双編 09話
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前倒しされる事になり、こうして今に繋がっていた。
黄巾党との本陣に雪蓮達を向かわせ、自分達は数の少ない西側を攻めた袁術達。
しかし、その少ない黄巾党の中には少ないなりに腕の立つ者がいたらしく、孫呉とは違い袁術軍は大きく被害を受けていた。
それでも数の差で押し込んで何とか勝ったのはいいものの、ようやく自分達の家に戻ってきたらすぐに雪蓮達の反乱が起き、色々な意味で間が悪かった。
いや、この場合は勘で今が勝負所だと判断した雪蓮を褒めるべきなのだろう。
「姉様! 敵が完全に崩れました! ここは追撃を!」
「そうね。ここはお願いしてもいいかしら?」
「はい! 思春、亞莎、行くわよ!」
「は!」
「わ、分かりました!」
兵を率いて袁術軍の追撃を行う蓮華に、思春と亞莎が続く。
亞莎というのは呂蒙の真名であり、今回の袁術に対する反乱の祭に孫呉に合流した軍師だ。
将来を嘱望されており、正確にはまだ軍師見習いという地位にありながらも、冥琳によって時代の孫呉の柱石となるだろう人物として期待されている。
言うまでもなく思春は呉の中でもトップクラスの武官であり、そんな2人を率いている蓮華は孫呉の後継者。
そんな2人を率いて行く蓮華の姿を見送りながら、雪蓮は小さく笑みを浮かべていた。
「どうしたんだ?」
「うん、次代の孫呉も安泰だなって思ってね」
「……また、微妙に危険な事を言うな」
「そう? でもこの調子ならあの子を呼び寄せてもいいでしょうね」
「……あの子?」
「そ。私達の末の妹で孫尚香って言うんだけど。まだ幼いから避難させてるのよ。でも、ここで袁術を倒せば孫呉再興もなる。そうしたら……きっとアクセルも気に入るわよ」
そう告げつつも、何か思うところがあるのか、雪蓮の口元には笑みが浮かぶ。
そんな様子に微妙に嫌なものを感じ、その意図を尋ねようとしたのだが……ちょうどそのタイミングで蓮華の部隊から伝令の兵がやってくる。
「孫権様の部隊は袁術軍の排除を完了し、本拠地の寿春へと向かっても構わないかとの事ですが……」
「そう、ね。いえ。ここは私が行かせて貰うわ。あの子には今まで散々煮え湯を飲まされたんですもの。是非お礼をしたいし」
そう告げ、半ば殺気に近いものを吹き出す雪蓮。
間近でそれを浴びせられた伝令の兵士は、半ば腰を抜かしながらも慌てて蓮華へと雪蓮の伝言を伝えるべくその場を去るのだった。
「アクセル、お願いね。今のままだと袁術ちゃんが逃げ出す可能性もあるから、その前に押さえたいわ」
「……了解」
当然とばかりに頼ってくる雪蓮にアクセルは小さな溜息を吐き、そのまま影のゲートを使って敵の本拠地の中にいきなり姿を現すのだった。
結果として袁術はその命を奪われるような事は無
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