第4章
停止教室のヴァンパイア
第86話 白と対面です!
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…』
そう言われ、木場とゼノヴィアは自身の剣をしまう。
俺も懐のナイフを握っていた手を放し、木場とゼノヴィアと一緒にイッセーの傍まで移動する。
イッセーの後ろには、ゼノヴィアと一緒に来たであろう、アーシアがいた。
「兵藤一誠、君はこの世界で何番目に強いと思う?」
「……何?」
「君の禁手(バランス・ブレイカー)…まあ、未完成な状態だが、上から数えると四桁、千から千五百の間くらいだ。いや、宿主のスペック的にはもっと下だ」
「何が言いたいッ!」
「兵藤一誠は貴重な存在だ。十分に育てた方が良い、リアス・グレモリー」
いつの間にか、部長を筆頭に残りのオカ研メンバーが来ていた。
「白龍皇、何のつもりかしら?貴方は堕天使と繋がりを持っている者、必要以上の接触は…」
「フッ」
ヴァーリは部長の言葉を鼻笑いで遮る。
「二天龍と称された赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)と白い龍(バニシング・ドラゴン)と関わった者は過去、ろくな生き方をしていない。貴女はどうなるのだろうな?」
そう言いうと、ヴァーリは歩き出す。
「今日は戦いに来た訳じゃない。俺もやる事の多い身の上でね」
そう言いながら、俺達の横を通り過ぎる。
「そう言えば」
突然立ち止まり、俺の方に向き直る。
「君と君の兄弟は親を事故で亡くしたそうだね?」
「……だったら、なんだよ?」
俺と千秋は視線を鋭くする。
「そして、兵藤一誠とは幼少の頃からの付き合い」
「……それが、どうした?」
「過去の赤龍帝の周りでは不幸になった者が多く存在した。案外、君達の両親の事故も…」
「オイ…!」
奴のふざけた言動を俺は殺気を飛ばして黙らせる!
「それ以上、ふざけた戯れ言をぬかしてみろ?殺すぞ?」
千秋も周りが震え上がる程の濃密な殺気を放っていた。
俺達の殺気を受けても、奴は不敵な態度を崩さず、飄々としていた。
「フッ、悪いね、ただの戯れ言さ。謝るよ」
謝意が全く感じない詫びを言い、奴は今度こそ、この場から立ち去った。
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