第4章
停止教室のヴァンパイア
第86話 白と対面です!
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いた。
銀髪で、俺らと同い年ぐらいの青年だった。
「あだっ!?」
な、なんだ、急に腕が!?
明日夏と話している青年を見た瞬間に腕が焼けるようにうずきだした!?
「ふぅ」
校門の近くまで来た所で、日課の走り込みをやめ、スポーツドリンクを呷りながら校門に向けて歩き出す。
「ん?」
校門の近くに見馴れない銀髪の青年がいた。
(新しい留学生か?)
青年がこちらに気付き、歩み寄ってくる。
その歩みを見て、俺は警戒する。
一見、普通に歩いているが、そこから、強者故の身のこなしと隙の無さが見て取れたからだ。
つまり、こいつは普通の一般人ではなく、異能の存在を知る者、さらに、かなりの手練れだ。
それに、こいつとは一度会っている気がする。
「良い学校だな」
「ッ!……それはどうも…」
会ってる!俺はこいつとどこかで会っている!
こいつの声と口調に覚えがあったからだ。
『イッセー(兄)(君)(さん)!?』
「ッ!」
背後から突然聞こえてきた叫び声に慌てて振り向くと、左腕を握りながら顔を歪ませているイッセーとそんなイッセーに心配そうににじり寄っている千秋達がいた。
「どうした、イッセー!?」
「分かんねえよ!そいつを見た瞬間、急に腕が……!?」
青年の方に向き直ると、青年がイッセーに向き直り、イッセーに話し掛けていた。
「ここで会うのは二度目だな」
「……何?」
「赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)、赤龍帝、兵藤一誠」
『ッ!』
「俺はヴァーリ。白龍皇、白い龍(バニシング・ドラゴン)だ」
「お前が……!」
白い龍(バニシング・ドラゴン)!?
そうだ、この男の声と口調、あの鎧の男と同じだ!
あの鎧と白龍皇と言う事が衝撃的過ぎだったせいで、すぐに気付けなかった。
「無防備だな」
『っ!?』
白龍皇、ヴァーリと名乗った男が視界から消えたと思った瞬間、背後から声が聞こえ、振り替えると、イッセーの額に人指し指を突きつけているヴァーリがいた!?
「例えば、俺がここで、君に魔術的な物を掛けたり…」
「チッ!」
『ッ!』
「ブーステッド…」
ガチャ!
「……冗談が過ぎるんじゃないか?」
「……ここで赤龍帝との対決を始めさせる訳にはいかないんだ、白龍皇!」
俺達が行動を起こそうとした瞬間、木場とゼノヴィアが現れ、ヴァーリの首筋にそれぞれの剣を突きつけていた。
「フッ、やめておいた方が良い。コカビエルごときに勝てなかった君達では、俺に勝てないよ」
チッ、悔しいが正論だな。
コカビエルをごときで済ませてしまう程の実力がこいつにはあり、集団で攻めたにも関わらず、これと言ったダメージを与えられなかった俺達では、こいつに敵う道理が無かった。
「人目を気にしないなら、そうしていてもらっても構わないよ」
『……
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