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Angel Beats! the after story
クロ遊佐のお願い
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わざとらしく困った顔をしながら唸っている。

「ハッハッハ!心配するなクロ遊佐。俺がお前を全力で守りながら遊びに連れてってやんよ!さぁどこ行きたい!映画か?ゲームセンターか?ライブ、海、山、温泉スポーツ観戦なんでもこい!カモン!」

全世界のJC好きの露璃魂は俺が守る!

「やったぁ〜!!ワタシねワタシね!」

誘い方は卑怯だったが、こんなに喜んでると案外悪くないと思ってしまう。

「遊園地に行きたい!!」

よりにもよって遊園地ですか。最近の中学生は夢の国とか魔法学校とかに行きたいと思っていたけどな。ちなみに我が妹は『お兄ちゃんとならどこ行っても楽しいよ』と涙腺崩壊するほどの回答をする。

「なんで遊園地?」

「前から行ってみたかったんだ!ダメかな……?」

目をうるうると潤ませている。

「うぇ〜ん、ゆうえん、グスン、ち、エグッ、行きたいよぉ〜」

嘘泣きなのは分かっているのだが、クッ、逆らえないのが悔しい。

「わ、分かった。だから泣くのはやめろ、なっ?」

「じゃあやめるね」

何事もなかったかのように笑顔になる。
ムカつくぅ〜!!グーパンしてやろうか?怖いからできないけどな!!

「で?いつ、どこで集合なんだ?」

「ん〜そうだなぁ〜。じゃあ、ここに午前中に集合」

「了解」

まさかの一日でしたか。午後だけという僅かな希望を望んでいたが、光の速さで崩れさった。

「喋るの疲れたからもう帰るね。バイバ〜イ!」

「え、ちょ、……バイバイ」

自由奔放、自己中心すぎて胃がキリキリしてきたから俺も帰る!帰るったら帰るだからね!



その日の夜は胃薬を飲んで寝ました。

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