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Angel Beats! the after story
クロ遊佐のお願い
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格になってしまったんだなぁ〜。それが、音無くんの知ってる遊佐って訳。
んで、記憶のなかった時のワタシたちの人格は半々って感じなんだ」

「まぁ続けるとね。死後の世界でもちょくちょくワタシの人格が出てたりしてたんだよ。んで、そんな状況のなか転生して昨日の晩、男性に襲われたことが鍵となってワタシが完璧に記憶と共に思い出したのでした!拍手!」

まばらに拍手を送っとく。気持ちのこもっていない拍手でも大満足の遊佐。

「つまり、今のお前は遊佐の根源ってことなのか?」

「そうそう!読み込み早いじゃん」

ダメだ、褒められても全く嬉しくない。

「例えば、今ここで俺の知ってる遊佐と人格を入れ替えたりできるのか?」

「もち!うん!はい!YES!」

今までで一番残念な娘なのかもしれない。いやそうに違いない。

「どうせ音無くんのことだから入れ替えてくれって言うんでしょ?ワタシは嫌だよ。折角こうして自由に好きに気ままにできるんだから。わざわざ、こんなに美味しいことを手放さないよ」

一応はこの遊佐も一人の少女であって、一般的な娯楽とかを味わいたいという気持ちはあるのか……。そこを無理矢理、奪う気にはなれないんだよな。

「それでもお前の男嫌いは治ってないんだろ?なら、いつ事件沙汰になるか分からないから放っておくのもあれなんだが」

「それはもっともだよねぇ。だけど、そこはあんまり心配しないで大丈夫。
言ったでしょ、ワタシの人格が死後の世界でもちょくちょく出てきたって、だから、自然と男性にもある程度は免疫がついてきたんだよ。ま、襲われたりしたら命の保証はないけど」

怖いよぉぉ〜!!だって男性に襲われたから記憶と人格が戻ったってことは、襲ったその男性は今頃どうなってるの?殺しては……いないよ、な?

「ねぇねぇ音無くん。ねぇ〜てば!無視してると刺し殺しちゃうよ」

「悪い悪い。で?どうした?クロ遊佐」

冷静に返事をしたが内心ガクブル状態の俺。無視するリスクが尋常ではないな。

「クロ遊佐?まぁいいよそれで。音無くん、ワタシね……。ワタシね……ずっと……」


んまぁ、ここだけ聞けば可愛い後輩からの告白だと思えるかもしれないが、俺の長年の勘からするに決してそんな幸せなことではない。

「ワタシを遊びに連れてって!」

ほらな、ってあれ?何これクロ遊佐√のイベント?
そうだとしても、遊びに連れてって……か。

「いきなりどうしたんだ?そんなの一人でも大丈夫だろ。俺が連れていく意味があるとは思えないが」

「だってぇ〜ワタシ可愛いしぃ〜。すぐにナンパされると危ないから……ナンパする方がね。でも、音無くんが嫌って言うなら残念だけど、ナンパされるしかないのかぁ〜」

チラチラと
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