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Angel Beats! the after story
クロ遊佐のお願い
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と思いつつドアを開けると遊佐こと遊佐衣がいた。

「おはようございます。音無くん」

「あ、ああ。おはよう」

なにも変哲もない挨拶なのだがどこか不気味な感じがする。言葉じゃ表現できないようなものがあるような。

「早速ですが……………………死んじゃえ」

「は?」

遊佐衣の右手に持っているハサミが俺の腹部めがけて突き刺さそうと伸ばされた右腕。咄嗟に体を左に反転し受け流す。

「新手の嫌がらせか!?下手したら死んでるぞ!?」

「ちゃんと事前に言ったじゃないですか〜。それにこれが私の相殺だよん」

これが今の流行りの挨拶なんですか?チィーすとかういっすとかおっは〜とか消えたのか!?
今の若者は毎朝こんな殺伐とした命懸けの挨拶をしてコミュニケーションをとってるのかよ。正気の沙汰じゃねぇよ〜。

「んまぁ取り敢えず。合格」

えっ?どゆこと?俺の修行編の始まりってことでいいのかな。










そんなわけなく。家からさほど離れていたい場所にある公園へと着いた。当たり前なのだが、こんな時間から使用するような人は居なく、いるのは俺と遊佐衣だけだった。

「結局何がしたいわけ?告白?」

「自惚れるんじゃねぇよ雄」

ウッ、エグッ、そ、そこまでヒック言わなくてもウウッいいじゃないかよ。

「泣いてるんですか?弱いですね、か弱いですね、弱々しいですね」

「な、泣いてなんかねぇ〜!目にゴミが入っただけだしぃ〜!!」

あ〜目のゴミが取れないなぁ〜!!目薬あればなぁ〜〜!!

「まぁ泣いていようが、いまいが関係ないけどね」

ハサミを器用にクルクルと回しながらそんなことを言う。

「はじめまして。遊佐です!キラッ☆」

「いや。知ってるけど」

この状況についていけないんだけど。

「ああ!もう!察っしが悪いですねぇ!ワタシは男嫌いの遊佐ですキラッ☆」

男嫌い……あっ!日向から聞いたなそう言えば。昔の遊佐は残酷で冷酷で男を殺しまくってたって。だけど、結果としては俺の知ってる遊佐が心の奥に沈めたらしいんだが。

どこかの漫画みたいにすぐに思い出したのだが。

「おやおや、その顔は思い出した顔ですね。分かりますよ」

にしても俺が聞いた話と真逆のキャラなんだが………。

「急な展開に驚いてるでしょ?大丈夫ちゃんと教えてあげるから。
いいかい?音無くん。ワタシの人格は確かに私によって心の奥に沈んでたけど、実際ワタシみたいな人格を永久に沈めるなんて無理なんだよね」

今、遊佐?は人格と言ったか?なら、つまり遊佐には……。

「ん?気づいた?ワタシを沈ずめたことによって新たな人格が遊佐を形成したの。結果、遊佐は二重人
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