15星霊合戦と聖霊
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ルーシィの静止の言葉も虚しく、アクエリアスはスコーピオンと共に星霊界へと帰ってしまった。
「星霊同士の相関図も知らない小娘は、私には勝てないゾ」
「きゃっ!」
エンジェルの平手打ちを喰らい、川の中へと倒れるルーシィ。
「(どうしよう…最強の星霊が封じられた…いや……もう一人いるじゃない!!! 最強の星霊)」
そう思い立ったルーシィはすぐさま立ち上がり、次なる鍵を構える。
「開け!!! 獅子宮の扉!!! ロキ!!!!」
「王子様参上!!!」
現れたのは…ルーシィの星霊であり、妖精の尻尾
フェアリーテイル
の魔導士でもある星霊……獅子宮のレオこと、ロキであった。
「レ…レオ……」
ヒビキはロキと面識があるのか、彼の姿を見て少々驚愕していた。
「お願い!! あいつを倒さないとギルドが……!!」
「お安い御用さ」
「クス、言わなかったかしら? 大切なのは相関図」
「「!!」」
そう言ってエンジェルは更にもう一本の金色の鍵を構える。
「開け、白羊宮の扉。アリエス!!!!」
そして現れたのは…羊の角を生やし、モコモコとした服を着た少女の星霊……アリエスであった。。
かつては『青い天馬
(ブルーペガサス)』
の星霊魔導士…カレン・リリカと契約していた星霊の1体で、彼女から手酷い扱いを受けていた星霊。ロキが星霊界を追放される切っ掛けとなった者と言っても過言ではない星霊であった。
「ごめんなさい、レオ」
「アリエス…」
「カレンの星霊……」
「こりゃあ…また随分と懐かしい奴が出てきたな……」
「そ……そんな…これじゃロキまで戦えないじゃない」
ロキにとって戦い辛い相手であろうアリエスの登場に、ルーシィは声を震わせる。
「何でアンタがカレンの星霊を!?」
「私が殺したんだもの。これはその時の戦利品だゾ」
「あう」
まるで物を扱うかのようにポンポンとアリエスの頭を叩くエンジェルを見て、ロキは険しい表情を浮かべる。
しかし……険しい表情をしているのはヒビキも一緒であった。
「(カレンを殺した……? この女が……僕の…恋人を……殺した? 星霊魔導士が…カレンの命を……)」
体を震わせ、虚ろな目でそう考えるヒビキ。
ルーシィは、ロキとアリエスの予想外の再会に、複雑そうな表情を見せる。
「せっかく会えたのにこんなのって……閉じ…」
ロキを戻そうとするルーシィだが、その行動はロキ自身に止められた。
「見くびらないでくれ、ルーシィ。たとえか
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