暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-15 紡ぐ未来のその先へ
Story15-1 黒と蒼、対の二刀
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リトたちのためだけにここまで装備をそろえてきてくれた。

ゲームのマナーやルールに縛られた先にあるものを見たような感じがしてシャオンは思わず声を上げていた。

「ドラグーン隊!! ブレス、用意っ!!」

「シルフ隊、エクストラアタック用意!!」

二人の女領主の声とともにシルフの剣にはエメラルド色の電光が迸る。そして飛竜の口からはオレンジ色の光がかすかに漏れていた。

それを見た虫のように涌いていた守護騎士はシルフとケットシーを排除しようと攻撃にかかるが、どうやらそれが狙いだったらしい。アリシャはギリギリまでひきつけると大きく右手を振り指示を出す。


「ファイアブレス、撃てーーーっ!!」

次の瞬間、飛竜から紅蓮の炎が一斉に発射され、10本の炎の柱が群に突き刺さる。

すると一瞬のうちに膨れ上がった火球が次々と騎士を飲み込んでは爆発していく。だがそれでも湧出率がすさまじいのかガーディアンは無理やり炎を突破、キリトたちを飲み込まんと迫ってくる。

そこにサクヤの声が響く。

「フェンリルストーム、放てッ!!」

シルフ隊は領主の声に一糸乱れぬ動作で長剣を突き出し、雷光で宙をジグザグに切り裂いていく。しかもそれがすさまじい数なので、次々と騎士たちを粉々に吹き飛ばしていく。

「キリト!!」

「あぁ!! 今だ!!」

シャオンはキリトに呼びかけ、2度の攻撃で粉砕された壁の中央を目指して一気に翅を震わせる。

どうやらこの考えは領主側も同じらしくうしろでサクヤの「全員、突撃!」という命令の声が響くのが聞こえた。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















シャオンside

「せあっ!!」

「うぉぉぉっ!!」

俺は背をキリトに任せて向かってくる敵を斬っている。いくらあの超巨大な攻撃で消えたとは言ってもリポップがおかしいため中々前に進めない。

「……ちっ……」

無駄なことを考えていたため俺は横からくる騎士の一匹に気付かなかった。すでに攻撃モーションに入っており後は振り下ろされるだけだ。

「しっかりしてよー」

その声とともに横を魔法が通りすぎる。

「以後気をつけまーす」

「よろしい!」

注意を受けながら俺たちは前に出てきた騎士を斬り裂く。

「シャオン、無事か!?」

「悪い、心配かけた……キリト、うしろ!!」

キリトは俺の方を向いていたために騎士に背後から襲われかけていた。だがそれも銀に輝く長刀で突きさされ、首が飛ぶと同時に消滅する。

「スグ!!」

キリトは思わず本名を言ってしまうがリーファはお構い無し
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