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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-15 紡ぐ未来のその先へ
Story15-1 黒と蒼、対の二刀
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第3者side
全員が扉へと近づき、キリトがウィンドウを開いてYesをタッチする。すると低音を響かせて石扉がまた開く。
「よし、準備はいいか?」
「そんなもん、この世界に来たときから出来てる」
「そうか…………」
二人はいつものようにニヤリと笑い一度呼吸をする。
「……行くぞっ!!」
声とともにキリトとシャオンが地面を強く蹴り、同時に翅を震わせ一気に急上昇する。レコン、マリン、リーファには回復役に徹しているため地面スレスレだ。
天蓋の発光部分からは、粘液が滴るように次々と白いガーディアンたちが産み落とされている。
雄叫びを上げる守護騎士たちをキリトとシャオンは愛刀を手に瞬時に薙いでいく。
守護騎士たちは幾つかの密集した群れを作り、うねる帯を描いて次々とキリトたちに襲いかかってくる。
「うぁ……」
レコンがこちらに顔を向けた守護騎士たちを見て、引き攣ったような声を上げた。
守護騎士たちの鏡面マスクの奥から放たれる視線は確実にリーファたちを捉えている。
「なんてたちが悪いの…………!」
マリンがぼやくと同時にリーファは思わず強く歯を噛み締めた。
3人はターゲットされるのを回避する為に、キリトたちに対するヒール以外のスペルを一切使わないことを決めていた。
通常、モンスターは反応圏内にプレイヤーが侵入するか、あるいは遠距離から弓やスペルで攻撃されない限り、襲ってくることはない。
しかし、どうやらこの守護騎士たちは外界のモンスターよりも悪意のあるアルゴリズムを与えられているようだった。
5、6人で構成される騎士の一群は、リーファのあっち向け、と言う願いも空しく、4枚の翅を打ち鳴らすと急降下を始めた。
リーファとマリンは咄嗟にレコンに向かって叫ぶ。
「奴等はあたしがひきつける!」
「君はこのままヒールを続けて!」
そのまま返事を待たずに上昇しようとするリーファとマリンに対し、レコンは待って、と彼女たちの右手を掴んで止めた。
レコンは緊張に震えた声で、しかしいつになく真剣な顔をして言った。
「リーファちゃん……マリンさん……僕、よく解んないんだけど…………これ、大事なことなんだよね?」
「そうだよ。
多分、ゲームじゃないのよ、今だけは」
「あの二人は必死に戦ってる」
「あのスプリガンやインプにはとても敵いそうにないけど……ガーディアンは僕がなんとかしてみる」
言うや否や、レコンはコントローラを握ると床を蹴った。
二人が虚を突かれて立ち尽くしてる内に、彼はみるみる内に遠ざかり、守護
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