番外編038話 if 真・恋姫無双編 08話
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斬っ!
孫呉の王の証でもある南海覇王。雪蓮の手にあるその武器が振るわれる度に黄巾党の兵達は血を吹き出して地面へと倒れる。
周辺にいた最後の1人を斬り殺したのを確認し、雪蓮は周囲を見回す。
「どうやらこれで最後だったみたいね。それにしても、炎で混乱を起こすんじゃなくて本陣諸共炎に包まれてるじゃない」
どこか呆れたように呟く雪蓮。
アクセルの実力は知っていた。だが、それでもここまでのものだとはさすがに予想していなかったのだ。
「それに火の仙術を得意としているって事は、冥琳との相性もいいでしょうしね」
元々少数精鋭気味の孫呉であるだけに、策略を使って敵を減らすというのは以前から行われてきた。その中で最も手っ取り早く、見た者に畏怖を与える程に効果的で、効率的に敵を減らす。そういう理由から冥琳は火計を好むようになった。
そういう意味でも、雪蓮にしてみれば冥琳とアクセルの相性はいいと言わざるを得なかった。
(それに、仙人の国の話とかを好んで聞いてるみたいだしね)
彼女の親友は、非常に知的好奇心が強い。それ故に、アクセルの話は興味深かったのだろう。
(仲間に誘って良かったわね。勘に感謝って事かしら)
そんな風に考えていると、再び近づいてくる黄巾党の気配を感じ取る。
「行くわよ! 私に続きなさい!」
そう告げ、敵へと突っ込んで行く雪蓮。
その後も雪蓮と祭率いる孫呉の部隊は黄巾党の本陣で縦横無尽に暴れ、アクセル、思春、明命の3人もまた火を付け、武器を奪い、黄巾党の中でも地位のありそうな相手を暗殺し、あるいは蓮華、冥琳、穏の3人は本陣から逃げ出そうとする黄巾党を次々と始末し……最終的には雪蓮が黄巾党を率いていた大賢良師と名乗る『男』を殺した事により黄巾の乱は収束する。
黄巾党を率いていた大賢良師を討った事により、孫策の名前は中華全土に轟くのだった。
……もっとも、雪蓮本人は微妙に納得がいかない様子を見せていたのだが。
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