悪魔-メフィスト-
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M78星雲光の国。宇宙警備隊本部。
ゼロと、彼の捜索のために地球でアストラと別行動を取り始めたレオの行方はこちら側から掴むことができずにいた。日に日に、心配を深めたのは特に弟子と息子の二人を持つセブンだった。
だがそんなある日…。
「レオからのウルトラサインが届いたぞ!」
ついにレオからの知らせが来たことが、ジャックの口から放たれた。その声を聴いた途端、セブンをはじめとした、待機中のウルトラ戦士が集まってきた。
ゼロのK76星からの脱走は、宇宙警備隊全部隊での問題として立ち上げられている。光の国の生命線でもある人工太陽を、同胞たちの命を無視して一度抜き取ろうとしたのだから、彼は未だ罪人としてのイメージを光の国に焼き付けたままだった。わざわざレオがハルケギニアに来訪してまでゼロに会いに向かったほどだから、無視したままでいる訳にもいかない。
届いたウルトラサインの内容は、ウルトラ戦士たちを驚かせる内容だった。
当初こそ問題を起こしてしまったゼロだったが、レオが監視と修行をした後、いたって彼は健全で模範的なウルトラ戦士らしく、侵略者と戦いその世界の人間を守ったちいうのだ。
「一体俺たちの知らない間に、ゼロの身に何があったと言うのだ?」
エースはその内容を知って疑問の声を上げた。
「わかりません。ですがレオの話が本当ならば…」
タロウは、この話が真実ならゼロへの対応について考え直す必要があると考える。
「レオ兄さんは嘘をつくような方ではないですよ。いえ、寧ろ…僕たちが互いに嘘をつく理由なんてないじゃないですか」
メビウスが横から口を挟んできた。罪を犯していたわけではないが、ゼロと同様一度はレオから厳しく指導された身。その後も時折彼とともに任務に当たることもあって、レオの人物像を把握しているつもりだ。
「メビウスの言う通りだ。レオのこの報告…信じてもいいだろう」
ゾフィーもレオからの報告を信じた。彼は特に兄弟たちへの信頼を熱く持っている宇宙警備隊隊長の言葉、兄弟たちのわずかに芽生えているもその一言で抑えられた。
「ですが、レオ兄さんからのサインの中に、気になる者がいた…とありました」
ふと、サインを直接受け取ったアストラはもう一つ新たな報告をしてきた。
「気になる者…?」
一体何のことだとタロウが尋ねる。
「我々の知らない…ウルトラマンがその世界に複数見つかった、と言う報告です。その中には、人を逆に不幸に陥れる存在もいたそうです。あの…『ベリアル』のように」
「なんだと!?」
思わずエースが声を荒げた。その人を不幸に陥れるウルトラマン、この場のウルトラ戦士たちは認知こそしていないが、間違いなくファウストのことだ。
「そいつは、星人が化けた何かだったわけでも、サロメ星人が設計したような模造品でもなかったのか?」
「はい。し
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