空白期 中学編 17 「二度あることは三度ある?」
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女は俺にとって最も付き合いの長い異性ではあるが、一緒に風呂に入ったりしたことはないし、看病などで着替えさせたこともない。彼女の裸を見たことはこれまでに一度としてないのだ。
小学生の頃ならまだ違ったのだろうが、中学生という多感な時期であるため、現状に心臓が悲鳴を上げている。これほどうるさいとはやてに聞こえるのではないだろうか。
「何で近づくんだよ……」
「ショウくんの足元近くにあるからや。まだ動いたらあかんで。見たらショウくん相手でも思いっきり叩くからな」
声のトーンからして冗談ではないように思える。ただ胸を見てしまってそれだけで済むことを考えると、はやては何と心が広い人間なのだろうか。模擬戦という形で魔法くらい撃ち込んだとしても、こちらからすれば文句は言えないのだが。
待てよ、その手の話がはやての家族に伝わると……シグナムあたりからは絞められそうだな。ザフィーラは他のメンツやはやての判断に任せそうだし、シャマルとかヴィータは責任を取れといった話になりそうだ。はやて相手に……いや異性に不埒なことをしてはダメだな。
「もうこっち見てもええよ」
「いい……このままプールから上がる」
「そっか……そんな意識されたらやりにくいやんか」
「いつまでも子供じゃないんだから仕方ないだろ」
顔が妙に熱かったので泳いでプールサイドまで戻る。濡れた前髪を掻き上げながら深く息を吐いた直後、俺の名前を元気に呼ぶ声が響いてくる。
「ショウ、おっひさ〜!」
顔を上げた瞬間見えたものは、全力ダッシュから跳んだと思われる天真爛漫な笑顔を浮かべたレヴィの姿。どのような水着を着ているのか確認する暇もなく、彼女に抱きつかれた俺は後方に倒れ始める。盛大に水面に叩きつけられたのは言うまでもない。
またなかなかレヴィが離れなかったこともあって、先ほどのはやてのように鼻に水が入ってしまう。水面に出るのと同時に思いっきり咳き込む俺を、レヴィは面白そうに笑う。
「あはは、ショウ大丈夫?」
「お前な……」
「レヴィ」
淡々としているが、どこか冷たい響きのある声にレヴィの表情が固まる。その声の主は、プールサイドに綺麗な姿勢で立ち、こちらを真っ直ぐに見つめていた。
「ここに来る前にいくつか約束したはずですが?」
「シュ、シュテるん……えっと、その……ごめんなさい!」
「謝る相手は私ではないでしょう?」
言っていることは正しいのだが、いつもより厳しい気がするのは俺の気のせいなのだろうか。まあ付き合いのある人間ならばともかく、ここには見知らない人間も数多く居る。その人達に迷惑を掛けないように、と考えれば普通の対応とも取れるが。
「ショウ、ごめ……! ……顔が痛い」
「水面に勢い良くぶつければ痛いに決まってるだろ。お
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