第十七話 南雲大尉!ハンドボールやってる!?その十二
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「卑怯、卑劣、姑息だ」
「まさに下衆です」
「下衆道を極めています」
「まともな勝負なぞしたことがありません」
「人として最低です」
「観ていて見苦しいものがあります」
「そうだ、その彼等をだ」
まさにというのだ。
「正々堂々とした勝負で負かしてだ」
「そして、ですね」
「そのうえで」
「あの者達を懲らしめ」
「正義を教えるのですね」
「過ちは正さねばならない」
必ず、と言う南雲だった。
「それは毅然とした勝負によってだ」
「堂々と破り」
「そして、ですね」
「その過ちを教える」
「そうすべきなのですね」
「その通りだ、スポーツの勝利はスポーツマンシップを守ってこそだ」
あの二人の考えには全く、それこそボーナス前のサラリーマンの財布の様にないものである。若しくは居酒屋で飲んだ後の大学生の財布の様に。もっと言えば彼女とデートをした後の高校生の財布の様にだ。全くないものだ。
「だからいいな」
「はい、それでは」
「絶対にです」
「正々堂々と勝ちましょう」
「正義を貫きましょう」
「スポーツマンシップを」
「勝つのは我々だ」
南雲達だというのだ。
「いいな、誠の意味でな」
「では勝負は」
「我等が貰いましょう」
兵士達も応える、彼等は汗を流し続けていた。西郷はその彼等を見ながらそのうえで自身と共にいる山本と東郷に言った。
「今回もでごわす」
「はい、日帝衆の戦いを見せてくれます」
「必ず」
「そうでごわす、国士でごわす」
今回の南雲達もというのだ。
「では、でごわす」
「はい、既に勝負の場所は決めています」
「作者が今決めました」
「奈良の若草公園です」
「そこで戦います」
「東大寺と近いでごわすな」
奈良市は観光名所が集まっているのでそうなる。
「前に東大寺前で勝負したでごわすが」
「今回は奈良公園です」
「千三百年の歴史がある場所です」
「その頃は平城京でしたが」
「あの地で」
「聖地、聖武帝もおられた奈良」
その奈良の大仏を建立された帝である、この頃は天然痘も流行り何かと国家が不安に苛まれていたので建立されたのである。
「あの地で再び、でごわすな」
「戦いです」
「それが行われます」
「そしてです」
「今度こそは」
「勝利でごわすな」
西郷は遠くを見る目で言った。
「日帝衆の」
「あの者達はハンドボールを知らない様ですし」
「その分もあります」
「ですから今度こそはです」
「我々が勝ち」
そして、というのだ。
「日帝衆はその悲願に進めます」
「いよいよ」
「そうでごわすな、これからでごわす」
まさにと言う西郷だった、そして。
南雲達を見たままだ、二人にも言った。
「では、でごわす」
「はい、彼
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