第十七話 南雲大尉!ハンドボールやってる!?その十一
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「ではな」
「はい、それじゃあ」
「今回の勝負もです」
「勝ってみせます」
「ブルマの為に」
「ハンドボールだがな」
悪田部はこの競技の名前を言った。
「知っているか」
「まあ一応は」
「名前は聞いてます」
二人は悪田部がハンドボールと言ってこうした返事で返した。
「室内でするんですよね」
「手でやるサッカーですよね」
「海上自衛隊でよくするそうで」
「それも甲板の上で」
「サッカーよりも場所を取らない」
悪田部はハンドボールをサッカー、足でするそれと比較して二人に話した。
「だからだ」
「本当にヘリ甲板の上でも出来る」
「結構狭いカンパンの上でも」
「だから海自さんでしてるんですよね」
「それは聞いてます」
「今回は海軍衆が相手だ」
この作品では船に乗る場面はないが気にしてはいけない。
「それでなのだ」
「ハンドボールですね」
「それでの勝負ですね」
「そうだ、その勝負をだ」
悪田部は二人に話していく。
「してもらうことになるがいいな」
「というかもうですか」
「挑戦状来たんですね」
「早いですね、それはまた」
「唐突なまでに」
「俺達まだチェックしていないですけれど」
「もう言って来たんですね」
二人はそのことに少し癪なものを感じていた、突然の挑戦状に不意打ちを浴びた様な気になってしまったからである。
それでだ、二人はネットでチェックをしてから言った。
「あっ、三分前にですか」
「もう発表されてたんですか」
「本当に今さっきですね」
「さっき挑戦状が出たんですね」
「私はそれをチェックしたのだ」
それでというのだ。
「君達に言うのだ」
「そうですか」
「だからだったんですか」
「何かって思ったら」
「それでご存知だったんですね」
「そうだ、では今回も勝ちだ」
そして、というのだ。
「ボーナスを手に入れてな」
「ええ、平山あやさんゲットです」
「あの頃は綾さんだけれど」
「俺達はです」
「漢道を極めます」
煩悩のそれをだ、こう言ってハンドボールのことは一応はルールを調べて後は適当にするつもりであった。
だが日帝衆は違っていた、彼等は。
ハンドボールの練習に励んでいた、その彼等の中心に異様に手の長い太い眉を持つきりっとした顔の男がいた。この彼がだ。
南雲豊、階級は大尉であり今回の二人の相手の主軸だ。その彼が部下達と汗を流しつつこうしたことを言った。
「いいか、今回こそだ」
「はい、そうですね」
「ジャスティスカイザーを懲らしめましょう」
「今度こそ彼等を破り」
「その道を正しい方向に導きましょう」
「あの二人は性根が腐りきっている」
二人が世界中から言われていることだ。
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