2部分:第二章
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「何をしようとしているの!?」
「えっ、あれ!?」
いきなり振り向いた二人に戸惑う甥だった。見ればその手に持っているクラッカーを鳴らそうとしていた。二人の真後ろで、である。
「まさか気付いてたの!?」
「鏡だよ」
「鏡に見えていたのよ」
「あれっ、こんなところに鏡が」
甥もここで鏡に気付いたのだ。そこにはだ。
はっきりと映っていた。彼のその姿がだ。しかしその姿は。
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