1部分:第一章
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も実にいい。美形猫と言っていい顔立ちと毛並みである。
「普段から顔はいいからな」
「性格は子供のままだけれどね」
リヴはくすりと笑ってそのカールを見てまた述べた。
「それでも何か悪い気はしないわね」
「そうだね。カールの鏡映えがいいのはね」
「それはね」
この時はそう思っているだけであった。それで終わりだった。しかし彼等の古い友人が家に遊びに来たその時だ。その鏡に映った彼は。
「おや?」
「どうしたんだい?」
「いや、何かな」
オスカルが最初に気付いたのだった。
「鏡に映る君はな」
「僕はかい?」
「随分と疲れて見えるな」
このことに気付いたのである。
「どうしたんだろうな、これは」
「ああ、まあそうかもね」
彼は鏡に映る自分自身を見ながらオスカルに応えた。そして言うのだった。
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