番外35話『壁』
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ら勝機は全然ある。
もしかしたら俺は知らない間に随分と成長していたのかもしれない。
「ぶわっはっはっはっは! なるほど、海侠の弟子なだけはあるようじゃな……なら、そろそろペースを上げていくぞ!」
高笑いをしながら肩をぐるぐると回すカープの言葉に、耳を疑った。
ハントとがガープが決闘をしている時、ルフィたちはココロばーさんから次の島。魚人島の話と、それにあわせて、魚人島へと到達するために必ず通る海域『魔の三角地帯』の話を聞いている最中だった。
幽霊目的であったり、お金目的であったり、様々な目的でその『魔の三角地帯』も楽しみへと変換していた彼らだったが、突如部屋に入ってきたフランキー一家のモズとキウイの「夢の船が完成したんだわいな」という言葉でその表情を変えていた。
予定では5日。あと2日は完成しないはずだったのだが、フランキーの他にもアイスバーグ率いる超一流の職人たちがそれを手伝い、まだ3日目という速さで船を完成させることに成功していた。
奇しくもハント以外の彼らはまだその場にいたため、皆今日の休暇の予定を変更してその船を見に行くことに決定。意気揚々と扉を開けて外へ出たのだが、その彼らを、今度は別の人間が呼び止める。
そこに現れたのはフランキー一家のザンバイ。息も絶え絶えに「実は無理を聞いてもらおうと……手配書見ましたか!?」と勢いよく駆け込んできたかと思えば「話すより……見てくれ!」とルフィたち全員の手配書をその場に叩き付けた。
麦わらのルフィ 3億ベリー
海賊狩りのゾロ 1億2千万ベリー
泥棒猫ナミ 1600万ベリー
狙撃の王様ソゲキング 3000万ベリー
黒足のサンジ 7700万ベリー
海坊主ハント 1億5千万ベリー
わたあめ大好きチョッパー 50ベリー
悪魔の子ニコロビン 8000万ベリー
一味全員へとつけられた手配書。
純粋に喜ぶ者、ショックを受ける者、額の低さや自分の絵に落ち込むもの。様々な感情が入り乱れる彼らだが、ザンバイの目的は別に彼らにこの手配書を見てもらうということではない。
「まぁ、心中お察しするというか、色々と言いてぇことがあるだろうが、その……俺たちの頼みってのはこっちなんだコレ見てくれ!」
そう言ってまた一枚の手配書を彼らへと示す。
鉄人フランキー 4400万ベリー
そして、フランキーに手配がかかってしまったからこそ、ザンバイはルフィへと頭を下げる。
「麦わらさん、頼む! 無理やりでもいい! アニキを海へと連れ出してくれ! あの人もともと海賊の子なんだよ!」
その頼みを聞かされたルフィの表情は笑顔
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