parallel world5−『世界の名を持つ者』−
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
肉体も無ければ、生前それがどんな感覚だったかもワールドは覚えていなかった。
今初めて思いだしたのだ。
__全く同じ感覚に触れる事によって。
つまりは、そういう事なのか?
そう受け取っても良いのか?
そう捉えちゃっても良いのか?
泣いちゃうぞ?
夢叶っちゃうぞ?
右腕を振る。
ウィンドウは当然出ない。
左腕を振る。
こちらも当然出ない。
アンダーワールドでの出し方も試してみる。
やはり出ない。
更に言うと、少し肌寒い。
AIは感じない筈の《寒さ》を、今のワールドは感じているのだ。
つまり……今のワールドは__
「……まさか……!」
現実世界に、一人の、肉体を持つ人間として、帰還したのだ。
世界転生まで、あと60時間。
《滅びの依り代》の完成まで、あと58時間。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ