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妖精の義兄妹の絆
エドラスでの出会い
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ごぎゅるるるるるる

「いい?てかハラうるさい!!」
「「…。」」
タクヤたちは仕方なく最後の提案ものんだ。仮に裏切られたとしても殺す事などありはしないが、
そう言えば話が進まないからだ。
「行くわよ!!!!」

ドビュン

「わぁ。」
シャルルはそう言ってウェンディを抱えアニマに向かって飛んでいった。
「オスネコとメスネコもナツとタクヤをつかんで!!」
「飛んでいくの!?」
「私たちの翼は…エドラスに帰る為の翼なのよ。」
「行こうぜハッピー!!お前の里だ!!!」
「オレたちも行くぞ!!エマ!!!」
そして、ハッピーとエマもナツとタクヤを抱えアニマに向かった。
「オスネコ!!メスネコ!!魔力を解放しなさい!!!!」
「あいっ!!!!」
「了解です!!!!」

ドッゴォォォン

三人はさらに加速する。みるみる地上との距離が離れ、アニマの残痕に近づいていく。
「アニマの残痕からエドラスに入れるわ!!!!私たちの翼で突き抜けるの!!!!









今よ!!!!」

キィィィィン

三人はMAXスピードでアニマの残痕の中に到達した。
そこは暗雲が立ち込めており、魔力が弾けあっていた。
前には暗闇が広がっていたが次第に光が見えてきた。
そして…

ボッ

「おぉっ!!!」
「すげー!!!」
アニマを抜けたタクヤたちはエドラスにやってきた。
そこに広がっていたのは今まで見たことのない壮大な土地だった。
至る所に島が浮いており、川も重力に逆らって空に流れている。全てがアースランドとは異なっていた。
「ここがエドラス…。」
「オイラたちの…。」
「ルーツ…。」
「本当に別世界…。」
島には見たことのない形をした植物や動物などで埋め尽くされていた。
しばらく飛んでいるとシャルルたちに変化が起きた。

ぱっ!?

なんと三人とも翼が消え、そのままある倉庫に落ちた。

ズドン

「おおお…。」
「いってぇ…。」
「急に翼が…。」
「言ったでしょ。こっちじゃ魔法は自由に使えないって。」
「本当だ…。何か変な感じがする…。」
ウェンディは周りの空気を感じる。やはりアースランドとは異なるようだ。
「ここ…どっかの倉庫みたいだね。」
「少しホコリ臭いですね。」
「丁度よかったわ。ここで変装用の服を拝借しましょ。」
そう言ってタクヤたちは倉庫内にあるタンスや箱などを物色し始めた。
「おおっ!!!面白ェ服がたくさんあるぞ!!!」
「お兄ちゃんとナツさん。こっち向かないでくださいね。」
タクヤたちはそれぞれ自分の服を選び始めた。
ナツは肌着一枚と大きなフードを被った動きやすそうな服。
タクヤはフードのついたコートに黒髪のウィッグを被
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