SAO-HF
聖剣をとりに行く筈が、何故か別世界
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「今日の午後って暇か?」
起床してから数分後、突然和人から連絡が来た。
内容は最近見つかった聖剣、エクスキャリバーを取りに行こうと言う事だった。
「別に構わんが」
「よっし!じゃあ1時に集合な!」
そう言って帰って行った和人。
つうか俺にメリットが無さすぎる。剣使わないし疲れそうだし。
とまぁ、そんな感じで考えていたらいつのまにか集合時間五分前。
仕方なくログインすることに。
「リンク・スタート」
毎度お馴染みの電子音がキュィィンと鳴る。
そしてそこからバチバチと………へ?バチバチっておや!?
「おわぁあああ!?」
アバターが選択されたと思ったら目の前には巨大なブラックホール。
俺はなすすべもなく吸い込まれ、意識を失ったのだった。
ドサッ!
「げふぅ!?」
急に背中に痛みが走り、目が覚める。
背中を擦りながら起き上がってみれば―――
「何処だ…ここ?」
見渡す限りに木が生い茂り、直ぐに森の中であると理解できる。
しかしそれはおかしいのだ。何故ならば
「昨日はスイルベーンでログアウトした筈なんだが…」
ログアウトした場所とは似ても似つかないその場所は、誰もいない事を物語り、何より道すらもわからない。
飛ぼうとしてもフライトエンジンが作動せず、仕方なくコントローラーで試しても出てきもしない。
「どうなってんだよ……」
俺は近くの木にもたれ掛かりながらウインドウを開こうとして―――
『グジャアァ!』
「は?……んなぁ!?」
目の前に怪物系モンスターが現れた。
しかし俺が驚いたのはそこではない。俺が驚いたのは…
「スカーレット・ボア……LV92……?レベル!?」
そう。ALOには無い筈のレベルが表示されているのだ。
理解の追い付かない現状に戸惑っている俺を他所に、モンスターは襲いかかってくる。
「ちょま!俺は聖剣取りに来ただけだぞ!っとぉ!
お前みたいな初対面のやつに切りかかられる覚えはねんだよ!」
突進してきたスカーレット・ボアをジャンプで回避して、頭上を通過する際に蹴りを打ち込む。
しかし、流石はLV92。ダメージも余り入ってないようだ。
「だあぁぁぁ!キリトの野郎!覚えてやがれよ!」
俺は行き場の無い怒りをキリトに向けて、スカーレット・ボアに突貫した。
幸いスカーレット・ボアは俺を見失っているようで、俺は直ぐに肉薄することが出来た。
「我が心!開戦自虐なり!飛来至高の拳を受けろ!」
掌呈に始まり、地面に叩きうち、数激の連打を加えて距離をとった。
スカーレット・ボアは技を受けながら怯んでおり、動こうとはしていなか
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ