番外編037話 if 真・恋姫無双編 07話
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だ、アクセル。何か気になる事でも?」
「いや、董卓がそういう真似をするような奴には見えなくてな」
「……会ったのか!? っていうか、ここに来てるのか!? いやまぁ、華雄だったり賈クがいるんだから、いても不思議じゃないけど……でも、董卓だぞ?」
「少なくても、俺が会った限りだと内気で性格の優しそうな相手だったぞ」
「……董卓が、なぁ……。そうなると、俺の知ってる歴史通りにならない可能性もあるのか。まぁ、この世界は純粋な三國志じゃないんだから、それも当然かもしれないけど」
小さく肩を竦める一刀の言葉を聞き、確かにとアクセルも頷く。
寧ろ大まかな歴史の流れを知っている分、それが先入観になってしまう可能性があるのだろうと。
「そうなると、これ以上詳しい話は聞かない方がいいのかもしれないな。……ただまぁ、大まかな分だけは聞いておくか。そこからどうなるんだ?」
「反董卓連合が組まれて、漢の威信は地に落ちて、群雄割拠の時代になる」
正真正銘三國志時代の始まりだな。そう言葉を紡ぐ一刀に、アクセルもまた頷かざるを得ない。
「……そうか、助かった。これは礼代わりだ。貰ってくれ」
情報を提供して貰った謝礼として、ポケットから取り出したように見せかけ、まだ封を切っていないチューインガムを放り投げる。
それを受け取る一刀。
普通であれば、とてもではないが情報料としては安すぎる対価。
だが、今この場では話が違う。
受け取ったのが何であるのかを知った一刀は、驚愕の視線をアクセルへと向けて口を開く。
「お、おい。これってガム!? いいのかよ、この三國志の時代だと貴重どころのものじゃないのに」
「情報の対価だよ。それにまだ幾つかあるから気にするな」
幸いと言うべきか、空間倉庫の中に収納されていた武器や防具、あるいは機動兵器の類は全てがなくなっているが、それ以外の食料や日用雑貨の類は残ったままだった。今渡したガムに関しても、数百個単位で空間倉庫の中には在庫が存在している。
だが当然この時代にガムの類がある訳もなく、一刀は傍から見ても分かる程にテンションが上がっており、非常に上機嫌なままでアクセルに礼を言ってその場を去って行くのだった。
「ぶーぶー、こーんないい女を放っておいて男と密会なんて……アクセルってもしかしてそっちのケがあったりするのかしら?」
天幕に戻ってきて早々、不機嫌そうに呟く雪蓮。
そんな雪蓮に、冥琳は溜息を吐きながら口を開く。
「雪蓮、いい加減にしろ。同郷の人と出会えたんだから、話が弾むのも無理はないだろう」
「いや、微妙に同郷とは違ってたよ」
「む? そうなのか?」
冥琳に言葉を返すと、祭が不思議そうに尋ねる。
先程のやり取りから、間違
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