番外編037話 if 真・恋姫無双編 07話
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白い学生服を着た男が視線を向けるとアクセルもそれに頷き、未だに不愉快そうに関羽へと視線を向けている祭へと声を掛ける。
「って事だ、祭。悪いけど俺はちょっとこいつと話してから戻る。雪蓮には上手い事言っておいてくれ」
「むぅ、しょうがないのう。なるべく早く戻ってくるのじゃぞ。策殿がお気に入りのお主がいなくて不機嫌になる前にな」
自分の勘に対して理解していたり、模擬戦でも自分と互角以上にやり合えるという事もあって、アクセルは雪蓮にとってもお気に入りであるといっても良かった。
そんな祭の言葉に軽く手を振り、アクセル達は周囲に人のいない離れた場所へと移動する。
「ま、ここならいいだろ。まずは自己紹介からいこうか。俺はアクセル・アルマー。シャドウミラーを率いている」
「……シャドウミラー?」
アクセルの言葉に首を傾げるその様子に、内心でやっぱりかと呟く。
薄々感じてはいたのだ。自分の名前や顔はネギま世界以外ではこれ以上ない程に有名だ。その自分の顔や、フルネームではなくても自分の名前を聞いて全く反応も示さなかったのだから。
(なるほど。そうなると恐らく、この男がこの世界の主人公といったところか?)
そんな風に思いつつ、次はお前の番だと促されて男は口を開く。
「俺は北郷一刀。聖フランチェスカ学園の2年生で、寝て目が覚めたらいつの間にかこの世界にいた」
「聖フランチェスカ学園? ……一応聞いておくが、麻帆良というのは聞き覚えがあるか?」
「いや、ないけど」
「……どうやら俺とお前は全く違う世界からこの世界に転移してきたみたいだな」
違う世界に転移と口にしつつ、それが自然であるかの如き口調。
それを聞いた一刀は、驚愕しながらも口を開く。
「ちょっと待ってくれよ。もしかしてあんた……アクセルにとってはこれって全く不思議な出来事じゃないのか?」
「そうだな、何度か経験している。さっきシャドウミラーという組織を率いているって言っただろ? その組織はいわゆる異世界や平行世界と行き来出来る装置を持っているんだが……」
その言葉を聞いた一刀は、殆ど本能的にアクセルへと詰め寄る。
「じゃ、じゃあ俺も戻れるのか!?」
だが、アクセルはそんな一刀の希望を砕くかのように首を横に振る。
「……難しいだろうな。お前の世界の座標が分からないし、それ以前に俺の場合も装置を使ってここに来たんじゃない。寝て起きたらいつの間にかこの世界にいたんだ」
「その辺は俺と同じ、か」
「で、そんな状態だから、本来ならマーカーという俺のいる世界の座標を本拠地に教える装置も持ってきていない。後は気長に向こうが俺を見つけるのを待つしかないな」
「そんな気楽な……どのくらい掛かるか分か
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