1部分:第一章
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よ」
「気が変わった!?それに」
明らかに狼狽していた。顔が唖然としている。声もうわずっている。まさかこうなるなんて夢にも思わなかった感じだ。けれどこうなったら俺のものだった。
「一体何を、無礼な」
「無礼な!?」
「そうよ、私は魔王よ」
自分でそこを強調してきた。
「魔界にもその名を知られた魔王カーラを、人間風情が」
「人間風情って言うけれどさ」
何かお決まりの台詞なんで心の中で苦笑いを浮かべながら言ってやった。
「そんなの関係ないんだよ」
「関係ない!?」
「そうさ。好みなんだよ」
俺は言ってやった。
「あんたがさ。可愛いから」
「えっ、可愛い」
魔王でも女の子だ。やっぱりこの言葉には反応してきた。顔が少し赤くなっていた。
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