生意味
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目の前で
俺はもう、考えるのを止めた。学校が再開した。人が死ぬのには慣れているつもりはない、だが、ここまでくるともう何も考えれない。
自分を含めて・・・一二人・・・俺がよく生き残ったなと思った。
生きるしかないんだ・・・生きるしか・・・生きる重みが分かった。何人もの犠牲を払ったんだ。俺達で生き延びていくしか。
俺は気づいた・・・先生も生徒達も、絶望に陥っていた。先生もよく見ると何人か減っている。二年の主任教師のいつもうるさい小波も・・・あの小波もが絶望という波に飲み込まれている。授業中あんなにもめんどくさがっていたが、今思うともっとやっておけば良かった・・・追い詰められる。気持ちが・・・自分が自分ではないような気がしてきた。
そんな日に俺は目の前で見てしまった。この病の前兆を・・・
友人の幡 聖也だ。保健室の前を偶然通りかかったところを目撃した。
聖也はボクシング全国大会間近だった。そのせいか、暴れっぷりも凄まじかった。
聖也は普段泣かない強い心の持ち主だった。それがどうだろうか、泣いているじゃないか。
恐怖心・・・死ぬ事の恐怖心だろうか・・・それで泣いているのか?
とにかく、止めなければ。
「うああああああ!!クソっ!クソおお!!」
「おい!聖也!どうした!?落ち着け!!」
「うあああああ!!」聞こえていないのだろうか。同じ表情同じような言動を続けている。こちらを見向きもせずに。ひたすら物を壊し続けている。
「先生・・・!!大丈夫?」
「大丈夫だけど・・・幡はどうしたの?」
「分からん・・・けど・・・まずい・・・先生はどいとって、この事を小波によろ」
「分かった。」流石先生だ、丁寧かつ迅速な行動をとってくれる。ずいぶん上から目線に俺は指示をしてしまったが。
「聖也!!落ち付けって!!」止まらない・・・仕方ないから聖也を後ろから思いっきり抱きしめた、言い方を間違えた、羽交い締めにした。
「おい、聖也?どうした?止まれ!!」」
「離せ!!俺は・・・俺は・・・!」
「聖也・・・マジでどうした?落ち付け?おい!聖也!!」最後の手段で聖也にプロレス技をかけてみた。こうなったら止まった。
「聖也?大丈夫か?」聖也の足が俺の頭上にあり、俺の足が、あいつの頭にある。俺は聖也の腰を思いっきり締めているから逃げられる事はない。
「ん・・・あれ?なんで居るの?俺なんかしてた?」
「お前・・・気づいたのか!!」どうやらあのまま暴走すると本人も止められないということが分かった。この病は止めようがある・・・!!それが分かった!!
「聖也・・・」
「お前・・・何泣きそうになってるん・・・あれ?俺も泣いてる?」
「バカだな、お前が泣いてるんだよ。」二人は久しぶりに会話した。
聖也は同じバス
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