番外33話『バスターコールバスター』
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!」
「……あ? ルフィ……か?」
「あ、ハント! よかった! 生きてた! ちょっと待ってろよ! すぐにチョッパーを!」
目の前にいるのはルフィだ。
「おい、動くなハント! すげぇ血が出てるぞ!」
そう思った時、体が勝手に動いた。
「ロビンはどうなった!?」
「ロビンは今俺たちが助けるから、お前はじっと――」
違う、そんなこと聞いてない。
「ロビンは! 今も俺たちのところに戻りたくないって言ってるか!?」
「……ハント?」
「俺は説得できなかった……サンジもソゲキングもだ……けど、お前なら……ルフィ! ……ロビンは今も一人なのか!?」
ルフィのずぼんにしがみつく。
なんでだ。
視界がぼやける。
目が熱い。
「……生きたい!」
「……え?」
「ロビンはそう言ったぞ? だから俺たちは助けるんだ、ロビンを。ロビンは俺たちの仲間だ!」
「っ!」
ルフィがやったのか、それとも他のことが絡んだのか。眠ってた俺はわからない。けど、きっとルフィがいなきゃロビンの説得は出来なかった、それだけはわかる。
流石ルフィだ。
俺たちの船長だ。
体が、さっきとは別の意味で震えた。
そこまで考えて、けれどそれが限界だったらしい。
体が動かない。
「ルフィ……俺、少し眠る。チョッパー呼んでこなくていいぞ。ちょっと寝たら回復するから」
「本当か?」
おいおい、俺はお前らと違ってあんまり無茶できるような甲斐性もってないだろうが。そんなところで疑うなよ。話すのも億劫になってきたのに。
「……俺にしかできないことがまだあるんだ」
「ハントにしかできねぇこと?」
「ああ、だから、俺はそれまで眠る……悪いけどそれまでにロビンだけは助けといてくれよ?」
俺の頼みはルフィに笑われてしまった。
「……ばかか、おめぇに頼まれなくてもロビンは助ける。あたりめぇだろ」
「……はは、そりゃそうだ」
「うし、じゃ先行ってるからな、しっかりと休んでちゃんと来いよ、ハント!」
「わかってる」
本当にうちの船長はすごい。
そこまで思って、俺は目を閉じた。
意識を失ったことに気づかないくらいに、俺はいつの間にか眠っていた。
バスターコールが発動していた。
島に10もの軍艦の砲弾が降り注ぐ。いや、ルフィとロブ・ルッチの戦いで一隻が沈むこととなり、正確には9隻もの軍艦の砲弾か。どちらにせよその砲弾が降り注ぐさまは雨あられ。徐々に司法の島を焼け野原へと化けさせていく。
そんな中でも、ルフィとロブ・ルッチの死闘が続く。
麦わらの一味は見事にロブ・ルッチ以外のCP9を打倒すことに成功し、ロビンを奪還することに成功していた。
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